「茹でないそうめん」だけじゃない!そうめんを劇的に美味しくさせる「もう1つの裏ワザ」

 今年も食卓に「つるり」とした清涼感を呼び込む季節がやってきた。この時期になると、真っ先に思い出されるのが「茹でないそうめん」の元祖映像とも言える「田舎そば川原」のYouTube動画ではないか。2021年6月に初公開されるや口コミで広がり、昨夏には再生回数780万回に到達。そして本格的な夏を迎える6月上旬、ついに800万回の大台を越えた。

 動画では、そうめんが「くっつかない、固まらない、ダマにならない」という究極の調理法を紹介している。まず、「沸騰したたっぷりの湯でゆがく」。大鍋に水を注ぎ、沸騰したところへそうめんを入れる。ポイントは、お湯が再沸騰したら素早くフタをして火を止めてしまうこと。余熱でゆっくり中まで火を通しながら、過度の加熱による麺の茹で過ぎや、切れを防ぐのだ。

 この動画は、そうめん好きにとっては必見になっているが、さらに劇的にそうめんを美味しくする方法もあるという。それが「酢、ひとさじ」の裏ワザだ。これはそうめんを茹でる前に、沸騰したお湯500mlあたり、大さじ1程度の「酢」を入れるというもの。酢に含まれる酸が、そうめん表面のでんぷん質を軽く引き締め、べたつきを抑えるため、麺同士がまとわりつかず、のど越しのよさが際立つのである。

 暑さを乗り切るために欠かせない「冷やし麺の極意」は、ちょっとした工夫で驚くほど快適な食体験をもたらしてくれる。どちらのレシピを試しても、つるりとした涼味が口いっぱいに広がるだろう。

(ケン高田)

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