残暑で食欲も減退しがちの中、手軽に食べられるのがそうめんだ。
最近は、スーパーなどで様々なメーカーのそうめんが販売されているが、圧倒的な知名度を誇るのは、兵庫県たつの市で製造される「揖保乃糸」だろう。今年5月には国際味覚審査機構において、最高評価である三つ星を13年連続で受賞。6月には揖保乃糸を使った冷やしカップ麺も発売され、話題になった。
そんな揖保乃糸には、実は、7種類の「ランク」がある。「太づくり」から順に「上級品」「熟成麺」「播州小麦」「縒(よる)つむぎ」「特急品」「三神」と質も価格も上がるのだ。ちなみにスーパーなどでよく見かける「赤帯」は下から2番目の上級品。これは6束のパックで実勢価格が300円ほどだが、最高の「三神」は1束で約300円と上級品の6倍もする。
「一般的な『太づくり』は原料に北海道産小麦『きたほなみ』が使用されていますが、最上級の『三神』は、さらに上質の小麦粉を使用し、組合が選抜指定した熟練の製造者しか作れません。また、一般的なスーパーで販売していることはまれで、百貨店のお中元コーナーなどで扱っているくらい。でも、食べてみると、そうめんに対する認識が変わるほどの美味しさです」(食品ライター)
高級手延べそうめんは麺に弾力があり、1度食べると、それ以下のランクのそうめんを食べることができなくなるという。夏もそろそろ終わりが近づいているが、最後にちょっとした贅沢をしてみてみる!?
(ケン高田)