宿泊費を節約!旅行サイトに載っていない「未登録の宿」を見つける方法とは?

 V字回復したインバウンド需要の影響もあり、高稼働率を維持しているホテル業界。しかも、宿泊料金も右肩上がりで、それでも殺到する外国人客で満室というケースも増えている。また、部屋が空いていたとしても予算オーバーで断念したという話もよく聞く。

 ちなみに宿探しをする際、多くの人が利用するのが旅行サイト。近年は外資系も参入しており、数多くのサイトが乱立しているが、必ずしもすべての宿泊施設が登録されているわけではない。なかには自前の公式ホームページすら持っていないところも少なくない。

 2月末に発表された観光庁「宿泊旅行統計調査」によると、国内にある宿泊施設の数は6万6763軒(※簡易宿所、会社・団体の宿泊所などを含む)。だが、旅行サイトで登録件数がもっとも多い「楽天トラベル」でも4万3820軒(※25年3月20日時点)しかない。つまり、一般向けではない会社などの保養所を除いても、相当な数の宿泊施設が登録していないことになる。

 実は、こうした“旅行サイト未登録の宿”は、繁忙期でも直前まで部屋に空きがあることも珍しくない。さらに旅行サイトや旅行代理店に登録されている同程度のレベルの宿に比べると、若干安い傾向にある。

 それは宿泊料の10%前後と言われる高額な手数料が上乗せされていないから。そのため、公式ホームページがある場合は、そこから申し込むのがいちばん安かったりする。これは旅行サイト未登録の宿に限らず、ほとんどの宿泊施設に共通して言えることだ。

 ただし、問題は旅行サイトにも登録されておらず、公式ホームページもない宿。こういう宿は見つけるのが大変に思われるが、その地域の観光協会などのホームページに宿情報が紹介されている。自前のホームページがなくても電話番号やメールアドレスが記載されているため、直接問い合わせればOKだ。

 民宿やペンション、ゲストハウスだけなく、ホテルや旅館の中でも小規模なところは旅行サイト未登録のところが意外と多い。コスパに優れた穴場宿に巡り合える可能性が高いので、ぜひ参考にしてみてほしい。

(高島昌俊)

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