ACL決勝に進出した浦和レッズが、前代未聞の”赤っ恥”危機!

 Jリーグの浦和レッズが10月23日、AFCアジアチャンピオンズリーグ準決勝第2戦に臨み、中国の広州恒大を下して、決勝戦へと駒を進めた。決勝戦の相手はサウジアラビアの強豪・アルヒラル。勝てば07年、17年に続き3度目のアジア王者となる。

「ACLはアジアナンバーワンのクラブチームを決める大会です。そこで勝つということは、アジア最強ということになります。ですが、浦和は現在、Jリーグでは下位に低迷。J2降格の危機にある。もし、ACL王者になった上でJ2に降格したら、『アジア王者がJ2落ち』という、赤っ恥ものの珍事が起きてしまうんです。そんな話は聞いたことがありません」(スポーツライター)

 浦和は第29節を終えた時点で12位。自動降格となるのは17位以下の2チームで、17位は松本山雅FC。浦和との勝ち点差は6。16位はJ1とJ2の入れ替え戦にまわることになるが、そこにいるのは湘南ベルマーレで、勝ち点差はわずかに4となっている。

 勝ち点差4をひっくり返すには、浦和が2連敗して湘南が2勝する必要があり、逆転は簡単ではない。しかも浦和と湘南の間には、13位の清水エスパルス、14位の名古屋グランパス、15位のサガン鳥栖がおり、これらのチームが落ちる可能性もある。

「浦和のJ2降格を心配する必要はなさそうに見えるかもしれません。ですが、浦和はこの先、4位のサンフレッチェ広島、首位の鹿島アントラーズ、6位の川崎フロンターレ、2位のFC東京、最終節は9位のガンバ大阪と上位との対戦ばかりなんです。簡単に勝てる相手は1つもありません。しかもACLの決勝があってスケジュールがきつく、選手のコンディションにも不安が残る。もし残りの試合を全敗したら、入れ替え戦を戦うことになるかもしれません」(前出・スポーツライター)

 浦和はまず11月9日、24日にACL決勝アルヒラルとの試合を行う。入れ替え戦は12月14日。前代未聞の珍事は起こるのだろうか。

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