サッカー元日本代表で、J3・FC岐阜のアンバサダーを務める柏木陽介氏が意外な転身を遂げた。5月13日配信の「メ~テレ(名古屋テレビ)」の公式HPが、柏木氏が長良川鵜飼観覧船の船頭としてデビューしたことを報じた。
「メ~テレ」公式HPによると、岐阜を盛り上げたいという柏木氏は1カ月に及ぶ研修や試験などを経て、正式に船頭として採用。5月11日に開幕した長良川鵜飼で、観覧船の船頭デビューを果たした。
鵜飼とは、船から鵜匠と呼ばれる人が鵜を巧みに操り、川魚を獲る漁法のこと。1300年以上の歴史があるといわれる長良川鵜飼は、アユ漁の解禁に合わせて毎年5月11日に開幕。「メ~テレ」公式HP内の動画では、柏木氏が長良川鵜飼の観覧船の船頭として汗を流す姿も流れた。
柏木氏は現役時代、サンフレッチェ広島、浦和レッズと渡り歩き、2021年にFC岐阜へ完全移籍。22年にはチームのキャプテンに指名されたが、23年のシーズンを持って引退した。日本代表としては国際Aマッチに11試合出場。現在はFC岐阜のアンバザダーと船頭の二刀流だ。
気になる収入面だが、柏木氏は浦和レッズ時代、年俸1億円ともいわれたが、船頭の収入はどれほどなのか。
「岐阜市鵜飼観覧船事務所の公式HPでは、令和6年度の求人情報を掲載しています。それによると、時給は1710円以上。就業期間は5月11日から10月15日でした。柏木氏もこの期間、時給1710円以上で働くと思われます。22年9月配信の『中日新聞』電子版によれば、長良川鵜飼観光船の船頭は高齢化が進み、後継者も不足しているとのこと。船頭不足に拍車がかかれば、観覧船の運行にも支障が出るといいます。Jリーグ時代と比較すれば収入は下がりますが、観光船の存続のためにも柏木氏の活躍に期待がかかります」(週刊誌記者)
岐阜を盛り上げる司令塔になれるか、柏木氏の舵取りに注目だ。
(石田英明)