「3カ月いれば外国人でも高額医療が」玉木雄一郎氏の指摘に称賛の声

「玉木さんが言ってくれた」「これ国会でも取り上げてほしい」「外国人優遇をなんとかして」などと大反響を呼んだのは2月15日放送の情報番組「ウェークアップ」(読売テレビ)。高額療養費制度をテーマに、国民民主党の玉木雄一郎氏、立憲民主党の長妻昭代表代行らが議論を行ったのだが、その中で放った玉木氏のコメントが注目を集めている。

 高額療養費制度の見直しをめぐって一部は評価しつつも、「こういう場に政府、与党が来てちゃんと説明すべきなんですよ」と苦言を呈した玉木氏。「世界一高額」と言われる遺伝子治療薬「ゾルゲンスマ」を引き合いに出して、「ゾルゲンスマっていう1個1億6000万、5000万するようなものがでてきて、それを5万円、8万円で利用できるというのは優れた制度」として、リーズナブルな料金で高額医療を受けられることの必要性を訴えていた。

 国全体の医療費がふくれあがる状況に触れて、玉木氏は「高齢者であっても一定の負担能力がある人については負担をお願いするということを政治は避けずに求めていくことは必要だと私は思います」と理解を求め、さらにこう続けた。

「多少は改善されましたけど、3カ月日本にいれば外国人でも、この高額療養費制度使えます。外国人の扶養家族も。こういったところについては一定の見直しが行われてきましたけれども、じゃあ、数万円払ったら1億6000万円の治療を受けられるっていうのはね、日本の納税者の、あるいは社会保険料払っている人の感覚からすると『どうなんだ?』というところも踏み込んだ見直しが必要」

 番組終了後も玉木氏は自身の「X」(旧ツイッター)に《外国人やその扶養家族が、わずか90日の滞在で数千万円相当の高額療養費制度を受けられる現在の仕組みは、より厳格な適用となるよう、制度を見直すべきです》と投稿し、《おっしゃる通り》《ぜひお願いします》といったコメントが寄せられていた。

「医療先進国である日本の医療費負担額が各段に安いのは世界的に有名な話。過去には、某国の外国人が、医療を受ける目的で来日し、たった数万円の保険料の支払いで400万円以上の高額医療を受けたケースがあると聞きます。祖国で病気が発覚し、病気であることを隠して留学ビザなどを取得。保険加入の直後に手術を受けるケースは多々あるそうで、日本で格安の高額医療を受けるために、ノウハウを教える悪徳ブローカーまでいるそうです。もっとも、日本で高額医療を受ける外国人すべてが悪質ではないにせよ、チェック体制を強化すべきという声はよく聞きます」(医療関係者)

 玉木氏は「年収の壁」撤廃だけでなく、医療制度にも一石を投じることができるか。国会論戦から目が離せそうにない。

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