「4番で通算1000試合超」を達成したい岡本和真の複数ポジションに巨人OBが「不憫」

 球団史上最高額の大型補強が話題になっている巨人で、圧倒的な存在感を放っているのが岡本和真だ。

 歴代巨人の4番「川上―長嶋―王―原」は4人とも通算1000試合以上、4番に座った。この錚々たるメンバーの中で5番手につけているのが岡本である(872試合)。

「阿部監督は今季、4番を誰にするのか、岡本がどこのポジションにつくのかも今のところ明言していません。ただ岡本本人は4番の座を守るためにも、“忍”の一字で複数のポジションをこなすでしょう」(巨人担当記者)

 そもそも岡本の本職は三塁だったが、原前監督が坂本勇人に「1シーズンでも長く現役をやらせたいという思いから」(別の巨人担当記者)ショートから三塁へコンバート。昨季就任した阿部監督は湿りがちな打線との兼ね合いで岡本に左翼の守備も指示した。文句も言わず一塁、左翼と複数ポジションをこなす岡本について監督は「いろんなバージョンを考える上で本当にありがたい」と話しているが…。

「岡本は今季もそんな状態を覚悟しており、内外野合わせて3つのグラブを持参してキャンプに来ています。ただ、まだまだ枯れていない『巨人の4番』でありながらポジションが固定されないことには、多くの巨人OBから『不憫でならない』との声が聞こえてきます」(スポーツ紙記者)

 岡本は昨季、2021年以来2度目となる「全試合4番」出場を果たしたが、今季も意地を貫くに違いない。

(小田龍司)

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