「まだそんな分厚いスマホ使ってるの?」
今年後半以後、特に最新ガジェット好きの周辺では、そんな会話が交わされるかもしれない。スマホメーカー各社は、技術の進歩と共にあらゆる部分での「違い」を競い合うが、そのひとつの潮流として、「薄さ」にスポットライトが当たりそうな状況にあるからだ。
「1月22日にアメリカのカリフォルニア州サンノゼで行われたサムスンの新製品発表会の『Galaxy Unpacked』では、同社の新型スマホ『S25』の3モデルがお目見えしたのに加え、S25の極薄型の『S25 Edge』がサプライズとして予告されラストを飾りました」(ネットライター)
この「薄さ」の追及は、アップルの新製品でも予想されている。25年に発表される新型iPhoneで、極薄の「iPhone 17 Slim」(仮称)が登場するだろうと、IT情報で早いアメリカのメディア「ジ・インフォメーション」と「ブルームバーグ」が報じているからだ。
「人々が新しいスマホに求めるものは、主に4つ。画面の大きさとカメラ性能の高さ、バッテリーの持ち具合、そして携行性の高さです。この中で唯一共存しにくいのが、携行性。前の3つを重視すれば、どうしたってサイズは大きくなってしまう。そのためコンパクトでハイスペックなスマホは、技術面での大きな進歩が不可欠となります」(同)
iPhoneでも、かつてはよりコンパクトな「mini」という企画があったが、「13」を最後に「15」、そして現在の「16」にはない。miniだと“画面の大きさ”に逆行し、実際に売上も良くなかったようだ。だが、そこから技術が進歩したことで、スペックの質を落とさずに、より薄くて携行性が高い薄型がメーカーのセールス合戦の前面に出てきたというわけだ。
またリーク情報によれば、アップルでは折りたたみiPhoneを開発中、との話もある。折りたたみでは、やはりサムスンが「Zシリーズ」で先行しているが、昨年7月に日本国内でも販売開始されたものの約25万円という高さ。後を追うアップルが近い将来、より革新的な折りたたみスマホを繰り出してくるかもしれないが、リーク情報はスマホに限った話ではないため、まずはiPadからかもしれない。
ただしAIもそうだったが、必ずしも新しいものにすぐ飛びつかず、後出しジャンケンで独自の世界観を打ち出すのがアップルの専売特許。26、27年辺りには、「極薄・折りたたみ」アイフォン登場、なんてこともあるかもしれない!?
(猫間滋)