「使う側のことも考えて!」新型Mac mini「電源ボタン底面配置」はアリかナシか

 アップルは10月30日、デスクトップPC「Mac mini」の新型モデルを発表した。フルモデルチェンジで手のひらサイズまで小型化されたことが大きな話題となっているが、電源ボタンが底面に配置されたことには不満の声も少なくない。

「新型Mac miniはM4チップを搭載しながら10万円を切る価格を実現し、Mac愛好家を驚かせましたが、それよりもサプライズだったのは高さ5.0cm、幅12.7cm、奥行き12.7cmという一世代前のモデルから半分以下となったコンパクトボディでしょう。しかし、省スペース化を実現させるためか、これまで背面にあった電源ボタンが底面に変更されていたのです」(ガジェット系ライター)

 この変更はネット上でも大きな話題となっており、《電源を入れるにはいちいち本体を持ち上げてボタンを押さなきゃならないのか。さすがに使いづらすぎるだろ…》《う~ん、自分は週に1回は電源をオフにする派だから、底ボタンはちょっと面倒だな》《アップル製品はデザイン重視ってのは分かるけど、もう少し使う側のことも考えてほしい》など否定的な意見も多く見られた。

「MacのPCはシャットダウンはせず、使わない時はスリープモードを利用するユーザーも多いため、頻繁に電源ボタンは使わないだろうということでデザインを優先して底面に配置したのかもしれません。ただ、デザインを優先するあまりに使い勝手の悪さが目立ってしまった『BALMUDA Phone』が1年半で撤退に追い込まれた例もありますから。電源ボタンをないがしろにしたことが仇とならなければいいですが…」(同)

 このモデルチェンジは成功となるか。新型モデルは11月8日に発売される。

(小林洋三)

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