おかずとご飯を同時咀嚼、主婦が嫌悪する「口内丼」と「三角食べ」は何が違うのか

 オカズを口に入れたあと、すぐにコメをパクつく「口内丼」に悩む女性が続出している。

 SNSでは「『三角食べ』と同じじゃないのか」という指摘も見られるが、多くの女性が「ゆっくり味わって食べて欲しい」と考えているようだ。

 近年、注目されている「口内丼」とは、食事中にご飯や複数のおかずを口の中で一緒に食べる方法で、主に男性や子どもに多く見られる。料理を作った女性からすれば、それぞれを単体で味わって欲しいという気持があるようだ。

 また、かつて文部科学省は「食に関する指導の手引き」の中で、「主菜とおかずは交互に食べよう」と指導しており、ご飯・おかず・汁物などをバランスよく食べる「三角食べ」が日本人の中に習慣づいている。ところが口内丼の場合は極端に言えば何でもありで、忙しくて食事になるべく時間を掛けたくないという夫が、飲み込まないうちに次から次に口の中に料理とご飯を放り込んでいくと、せっかく手間暇かけて作ったものを蔑ろにされているようで、妻の怒りが爆発するというわけだ。

「日本にはもともと味の濃さや硬さが違うものを口の中で混ぜ合わせることによって、味付けを調整する『口中調味』という食べ方があり、ほとんどの人がおこなっています。『口内丼』も口中調味の延長でしょうが、否定的な声が多いのは、あまりにも量が多かったり、クチャクチャと混ぜる音を立てながら食べるところが行儀悪く感じるからでしょう」(フードライター)

「行儀が悪い」と指摘する人もいれば、「日本の文化」と言う人もいる口内丼。人に不快感を与えず、美味しそうに食べられれば何よりなのだが。

(ケン高田)

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