外国人観光客には不評!?「口中調味」の意外と知られていないスゴイ効果

 たびたび物議を醸している口中(口内)調味。ご飯を口に入れて咀嚼しながら、次におかずを口に入れて口内で味付けをする食べ方のことだ。もちろん、おかずが先でご飯が逆というパターンもある。日本人独特の食べ方と言われており、無意識のうちに実践している人も多いと思うが、ご飯を食べている途中で口を開くことから、外国人など一部から「汚い」と敬遠されることもある。

 9月3日配信の「Yahoo!ニュース」では、口中調味を「口内丼」として紹介し、賛否があることを報じた。記事では口内丼は日本固有の食事法であるとしながらも、直撃調査の結果、「気持ち悪い」と感じる外国人観光客も少なくなった。外食での口内丼は特にマナー違反ではないが、ぐちゃぐちゃと音を立てるなど、基本的なマナー違反は避けるべきだとして結んでいる。

 ネット上でも口中調味の是非を巡って議論が白熱するかと思いきや、《マナー違反だとは思えないですね》《口中調味は日本の大切な文化で立派なマナーです》と口中調味を支持する声が多く、また《口内丼なんて言葉はもともとないんだよ》《口中調味や口内調味という単語があるからこっちを使ってほしい》などと“口内丼”という表現に疑問を持つ声も少なくなった。

「口中調味も相手に不快感を与えない上品な食べ方でしたら、何の問題もありません。しかも、口中調味には健康面でメリットがあります。噛む回数が増えて消化を助ける唾液の分泌量も増加し、早く満腹感を感じやすく、食べ過ぎを防ぐ効果もあります。美味しく食べられて、しかも健康に役立つ口中調味は最高の食べ方ではないでしょうか」(生活情報誌ライター)

 口中調味はこれだけメリットがあるのだから、外国人にももっと広めてみたいものだが…。

(石田英明)

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