照りつける真夏の日差しを、街路樹の影だけしのぐのはもはや限界。最近では、男性が日傘を差す姿も珍しくなくなってきた。
百貨店では晴雨兼用モデルの棚が拡大し、品ぞろえも過去最多に。一方で「種類が多すぎて選べない」という声も多く、注目を集めるきっかけになったのが、アイドルグループ・私立恵比寿中学の小久保柚乃の投稿だ。
「日傘とアームカバーどこのがおすすめですかーーーー」
彼女がXでこう投げかけると、リプライ欄が即席の“日傘カタログ”状態に。多くのユーザーからリアルなレビューが集まった。
圧倒的支持を集めたのは「サンバリア100」。二段折りタイプ(税込1万3750円~)は職人仕立ての4層構造生地を採用し、紫外線・赤外線・可視光線をすべて「100%カット」する完全遮光が売りだ。照り返しを抑える黒色裏地のおかげで顔周りの体感温度が下がると男女問わず高評価を受けている。
完全遮光でありながら約230gの持ち運びやすさと価格のバランスで支持されたのがWpc.の「IZA Automatic & Safe」。自動開閉式で価格は税込4620円と手頃なうえ、カラーバリエーションも豊富。ビジネスでもカジュアルでも合わせやすい。
アウトドア派から推されたのはモンベルの「サンブロックアンブレラ55」。カーボン骨を使うことで驚きの本体重量200グラムを達成し、税込6380円。シルバーコーティングが日射を反射し、裏面の黒色がまぶしさを軽減。紫外線遮へい率は99.7%で、登山やフェスに持ち込むリピーターが目立つ。
日傘と並んで多くのリプライが寄せられたのが、ユニクロの「UVカットシームレスアームカバー」だ。接触冷感のエアリズム生地とUPF50+を両立し、税込990円。初めてアームカバーを使う人は「まずこれで試すべき」という声が相次いだ。
小久保の投稿を契機にタイムラインには「サンバリアは本当にまぶしくない」「Wpc.はバッグに常駐」「モンベルは強風でも裏返りにくい」などリアルな評価が共有され、日傘選びの実用的な指針が可視化された。
最高気温が35度を超える日が当たり前の今夏、日傘は性別を問わず暑熱対策のマストアイテムになった。遮光性能、重量、価格、使う場面–ライフスタイルに合った一本を早めに手に入れ、酷暑を少しでも快適に乗り切りたい。
(ケン高田)