「荒磯親方」稀勢の里のホンネ野望(1)田子ノ浦親方を徹底無視!

 元横綱・稀勢の里「荒磯親方」のディナーショーが開催され、力士引退後に解禁した饒舌ぶりを披露した。集まった約300人のファンを魅了したものだが、かねてからささやかれてきたタブーには一切触れず。新親方の口が重くなるホンネに迫ろうではないか。

 10月1日に都内で開催された、元稀勢の里の荒磯親方(33)のディナーショーはこんな第一声で始まった。

「一昨日(9月29日)、無事に断髪も終わりまして、皆様のお力添えのおかげだと思っております」

 と、断髪式を終えての感謝の気持ちを込めたあいさつで、つかみはバッチリ。「相撲マダム」たちは涙を流すほど大感激していた。トークショーはおよそ30分で、鳴戸部屋入門から横綱昇進までの苦労話など、思い出について口を開く。中でも付き人時代から力士引退に至るまで、よき相談相手だった兄弟子・西岩親方(43)への感謝の気持ちを語ったシーンは聴衆をグッとさせていた。しかし、実際の師匠だった田子ノ浦親方(43)の話題は皆無。

「やっぱり、二人の仲はこじれているんだ」なんてヒソヒソ話が各所から聞こえてきた。断髪式でも止めバサミを入れており、表向きは関係修復されたものとみられていたが、いまだに親方との確執は続いているようだ。

 幕内在位がわずか5場所と実績に乏しい親方に横綱を指導することはできなかったのか、現役時代の稀勢の里も師匠として敬意を払うことはなかった。スポーツ紙相撲担当デスクが話す。

「朝稽古に取材に行った時の話です。田子ノ浦親方が弟子たちにゲキや練習指示を飛ばしていたのですが、稀勢の里は一切耳を貸すことなく稽古を続けていたんです。それが当たり前の光景なのか、他の弟子たちも気にするそぶりもなく黙々と励んでいました。さすがにあいさつ程度は交わしていましたが、部屋では無視を徹底していたようです」

 そして、力士を引退して独立話が盛り上がる中、二人の仲をさらにこじらせる、ある問題が発生しているという。スポーツライターが解説する。

「断髪式のご祝儀の取り分でひと悶着起こりそうです。一般的にご祝儀の配分は、親方と弟子の力関係が大きく影響すると言われています。あくまで噂話ですが、ある外国人力士の引退時に集まったご祝儀のほとんどを親方にふんだくられたケースもあったようです」

 2~3億円と言われる横綱の祝儀は独立のための貴重な資金だ。親方に根こそぎ持っていかれてはたまらない。

「ですが今回のケースでは、タニマチの人心掌握にたけた田子ノ浦親方が集めた金額も大きいんです。そのため、本来の力関係ほど極端な配分にはならないと思います。稀勢の里と田子ノ浦親方で7:3ほどの割合が現実路線ですね」(スポーツライター)

 親方と弟子の冷戦はさながら「独立銭争」へと様相を変えていく気配だ。風俗専門誌を稽古場に持ち込むような親方と袂を分かつため、「荒磯部屋」の独立は早ければ来年にも実現すると報じられている。気になるのは独立後の新部屋の候補地だ。

「一部スポーツ紙で秋葉原と報じられましたが、まったくのデマのようです。本人も『憶測で書かれて迷惑だ』と憤慨していました。本人は明言していませんが、両国が筆頭でしょう。相撲業界では、国技館のある両国こそが青山や銀座以上に一等地なんです」(スポーツライター)

 まさに、独立への資金獲得は至上命題なのである。

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