ルイ・ヴィトン直営店が茨城県から撤退、SNSに失礼極まる書き込み相次ぐ

 茨城県水戸市内の京成百貨店1階の「ルイ・ヴィトン水戸京成店」が12月25日で営業終了することが先日、報じられ話題となった。

 同店舗は県内では唯一の直営店。市中心街で最も人通りの多い国道50号に面し、同じフロアにはティファニーやフェラガモ、バーバリーと高級ブランドが並ぶ。

 京成百貨店が現在地に移転開業した2006年3月にオープン。オープンの際には入場制限がかかるほど盛況で、12年には改装して売り場を広げ、品数も増やしていた。約18年間営業していたが、百貨店とのテナント契約の終了に伴う閉店だという。

「インバウンドで高級ブランドの需要が高いものの、それは大都市に限られているので、ブランド店は大都市に集中する傾向がより顕著になっています。ルイ・ヴィトンは伊勢丹新宿メンズ館に続き、本館への出店が決定し、新宿だけで4店目。一方、昨年8月に福島県郡山市から撤退しています。エルメスも中四国エリア唯一の店舗だった岡山高島屋店を今年2月に閉店しました」(女性誌ライター)

 そんなヴィトン茨城撤退のニュースに地元から惜しむ声があがる一方、SNS上では、茨城に失礼なコメントが集まり、ちょっとした話題になった。

「『茨城にヴィトンの直営店があった事のほうが驚き』『茨城にあったんだ。初めて知った』『茨城県にデパートが残っていた方に驚いた』といった茨城を卑下するような声が結構多かったんです。もっとも、ハイブランドの地方撤退の傾向は続きそうなので、また別の都市でも同様のことが起こりそうです」(同)

“円安インバウンド頼み”で日本人の購買力は落ち続けているということか。

(鈴木十朗)

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