費用はハワイの半分以下! コスパ最強の「海外穴場リゾート」

 今や庶民には高嶺の花となっているハワイ旅行。航空券やホテルに加え、現地での食事代やアクティビティ、お土産などを合わせると1人25万円以内に収めるのは大変だ。だが、同じリゾートでも東南アジアならハワイの半分以下に抑えることもできる。

 試しに9月13日発・17日帰国のシルバーウィーク前半の3連休を含む5日間で調べたところ、東京―ハワイの往復航空券はエコノミーでも10~12万円台から。これに対し、東南アジアは東京から直行便の就航している都市でも4~5万円台で購入できる航空券もある。なかでもマニラは2万円台からのチケットもあった。

 安い航空券はほとんどLCCだが、路線によっては機内食が付くフルサービスキャリアのエアラインでも7万円前後というケースも。お盆期間ほどでなくてもシルバーウィークの日本発着便の料金は少し高いため、そこを考慮しても十分良心的な価格だと言えそうだ。

 一方、ホテルはハワイだと安いリゾートでも1泊4万円から(※1室2名の場合。以下同)のワイキキと違い、東南アジアはシンガポールを除くと概ね安い。ただし、リゾートなら日本人にはあまり馴染みのない穴場のほうがホテル相場は全体的に安い傾向にある。

 例えば、ホーチミンから車で1時間半ほどのブンタウは、リゾートとアジアらしい雑多な雰囲気を併せ持つ港町。1泊1万円以下でプール付きの4つ星以上のホテルに泊まることもできる。また、マニラから車で2時間の経済特区スービックも最近は外国人の間でリゾートとしても人気。ホテル相場もほぼ同程度と安い。

 そして、ホテル代・物価ともに日本を上回るシンガポールも高速船に約45分乗ればインドネシア領リゾートのバタム島へ行ける。ホテルはシンガポールの半値から3分の1程度で物価も安いため、週末はシンガポールで働くビジネスマンやその家族で賑わっている。

 加えて、東南アジアではないが南国らしさ全開で海の透明度にも定評がある台湾最南端の墾丁(ケンティン)もオススメ。高雄から車で1時間半ほどかかるが、東京―高雄は直行便も飛んでいる。ホテルはリゾート系のほか、小規模ながらオシャレなペンション型も多い。東南アジアに比べると少し高いが、それでも1泊1万円台で泊まれるところが多い。

 航空券と宿は同じ旅行サイトで予約するとセット割が適用され、よりお得になる場合もある。ハワイに特別なこだわりがなければ、安上がりで満足度の高い旅行をすることはいくらでも可能なのだ。

(高島昌俊)

※画像は台湾の墾丁(ケンティン)。

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