ドクターイエロー「引退」で「トラブル発生」が心配されるワケ

「新幹線のお医者さん」として活躍する「ドクターイエロー」が引退することが分かった。

 関係者によると老朽化が理由で、JR東海は2025年1月、JR西は27年をめどに走行を終える。今後は現在「のぞみ」などで運行している「N700S」に検査のための専用装置をつけた車両を走らせるという。

「ドクターイエロー」の運行は10日に1回程度で、ダイヤは非公開であるため、鉄道ファンの間では「見ると幸せになれる」などと縁起物のように扱われてきた。引退はファンにとってもさぞかし残念なことだろう。

 一方、今から懸念されているのは、鉄道ファンによる「ラストラン撮影」だ。これまで何度も騒動を引き起こしている撮り鉄たちが「ドクターイエロー」の最後の勇姿をカメラに収めようと迷惑行為に及び、トラブルが発生しないか戦々恐々としている関係者もいるようだ。

「ドクターイエローのダイヤは非公開とされていますが、過去の走行履歴などから運行日を予想する専門のWebサイトがあり、参考にしているファンも少なくありません。恐らく最後の運行が予想される日には、かなりの数の撮り鉄が駆けつけるはず。他人の土地に無断で入り込んだりするような迷惑行為が起きなければいいのですが…」(鉄道ライター)

 SNS上には「ドクターイエローを見たら、その後宝くじに当たった」などといった報告もある。誰もが1度は目にしたい「ドクターイエロー」。もし撮影する機会に恵まれたら、くれぐれも周囲に迷惑をかけないようにしたい。

(ケン高田)

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