菓子業界で長年「お口のお供」として不動の1位だったガム。ところが、2021年に序列が逆転し、グミがガムの市場規模を抜き去っている。以来、様々な新商品が発売されているが、中には数量限定販売で、すでに市場に出回っていない「幻のグミ」も存在し、フリマサイトで高額取引されているという。
実際にフリマサイトを見てみると、未開封品が1万円以上で落札されている。中には3万円近い価格で出品されているケースもあり、定価が239円だったことを考えれば、もはや異常事態といえるだろう。
「高額売買されているのは、ファミリーマートが関東エリア限定で発売した『シャインマスカットボンボン』です。口に入れるとシャリシャリの砂糖の中からシロップが溢れ出てきて、マスカットの風味が広がります。とろっとした感覚やまるで琥珀糖のような味わい、さらには関東でしか購入できないという希少性がSNSで話題になり、売り切れが続出。Xでは《急募 血眼で探しています》など、商品を求める声が相次いでいますね」(トレンドリサーチャー)
グミ業界では現在、「シャインマスカット」がトレンドになっているようで、他にもカンロが5月21日に発売した「じゅるるシャインマスカット」が大人気となり、店頭から姿を消している。カンロは発売からわずか1日で、十分な供給量を確保できないとし、在庫がなくなり次第、「休売」することを発表したほどだ。
フリマサイトではすでにカンログミの転売も目立っている。転売ヤーの横行はいただけないが、ガムに代わるグミの人気はまだまだ続きそうな気配なのである。
(ケン高田)