返品・すり替え詐欺に対する不誠実な対応が被害者によってSNS上で告発された大手フリマサイトのメルカリ。11月17日には一連の騒動について謝罪するとともに、利用者のサポート体制の見直し、強化を進めていくことを発表している。
今回の炎上で懸念されるのがユーザーのメルカリ離れだが、といって、他のフリマサイトやオークションサイトが安全というわけでもないようだ。ネットを介した個人売買に詳しい全国紙記者が語る。
「今回の返品・すり替え詐欺は、メルカリに限った話ではなく、以前から各サイトで同様の被害は報告されていました。しかも、他のサイトでも被害者に対するサポートは決して手厚いとは言えない状況なんです」
被害を補償してもらえた人もいれば、何のサポートもなく泣き寝入りしたユーザーもおり、あくまでケースバイケースのようだ。ただ、個人間取引を巡る詐欺は、サイトによって被害件数に違いがあるという。
「各社公表しているわけではないですが、出品件数に比例していると言われています。メルカリやヤフオクは利用者が多いため、詐欺を働こうとする輩にも目を付けられやすいようです。そのため、被害に遭わないためには、登録者が少ないサービスや、特定ジャンルのアイテムの売買に特化したサービスを利用する方法があります」(前出・記者)
中でも、詐欺トラブルのリスクが低いと評判なのが「ジモティー」だ。フリマに特化したサイトではないが、商品を直接受け渡しできるところが魅力なのだという。
「実際、宅配だと配送料が高額になる家具や家電などの大型商品は、圧倒的に手渡しが多いようです。ただ、購入者が出品者と比較的近い地域の人に限られるため、メルカリやヤフオクに比べると売れ残りやすくなるデメリットもあります」(前出・記者)
売れ残りリスクや手渡しによる手間もあるが、それ以上に詐欺被害に遭いにくい、ということが評判のようだ。