「明治」ガム撤退でもキシリッシュ「グミ」への大転換に勝算アリ!

 3月3日、食品メーカー大手の明治がガム事業からの事実上の撤退を発表。「キシリッシュガム」を3月いっぱいで販売終了することを明らかにしていたのだが、キシリッシュは新たにグミとして発売されることがわかり、《これはぜひ食べてみたい!》など期待の声が多く寄せられている。

「キシリッシュガムは1997年に日本初のキシリトール入りガムとして発売されると、虫歯予防にもなることから人気となり、2007年には260億円を売り上げていましたが、21年にはおよそ30億円と9割減となっていました。なお、ガム業界は新型コロナウイルスの感染拡大によるマスクの着用で全体的に需要が激減しており、調査会社のインテージによると市場規模は17年の823億円から昨年は548億円にまで落ち込んでいるのです」(社会部記者)

 その代わりに大きく売り上げを伸ばしているのがグミだ。モッパン(食べる)動画を投稿するインフルエンサーの影響もあって、Z世代を中心に支持を集めている。「ハリボー」や「果汁グミ」などの定番商品から「地球グミ」や「目玉グミ」などの変わり種までバリエーションも豊富で、21年にははじめて売り上げでガムを上回っているのだ。

「4月にはキシリッシュガムが『キシリッシュグミ』となり販売が開始されます。グミは若年層に人気がある一方で、糖分や着色料などの添加物を多く使用しているものも少なくないので、体に悪いイメージもある。その点、同商品は甘みも抑えられ虫歯予防の効果も期待できることから、子供に食べさせたいという親御さんも多いのではないでしょうか。ミント風味で爽やかなキシリッシュグミはグミ業界に新風を巻き起こすかもしれません」(フードライター)

 キシリッシュグミの発売開始は4月4日予定。ガムからの生まれ変わりで、再び輝くことができるか。

(小林洋三)

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