永島まなみ(21)は現在、JRAと地方競馬(JRA交流)と合わせて100勝で、あと1勝すると減量特典が▲(3キロ減)から◇(2キロ減)になる。◇なのは女性騎手では藤田菜七子(26)だけだから、一刻でも早くそうなりたいところだろう。そして、それは明日か明後日には叶いそうだ。
今週は3月23日(土)・24日(日)とも中京で、土曜9頭・日曜5頭と総計14頭に騎乗する。その中には、前走で上位に入った馬も数頭いるから楽しみだ。
土曜1R・ダ1800mのブラックドレスは前走、永島まなみが騎乗して14頭立ての3着。2R・芝1400mのディーエストッキーは前走18頭立ての2着。そして3R・ダ1400mのエイブラムスも前走16頭立ての2着と、1Rから立て続けに脈のある馬に騎乗する。いずれも3歳未勝利戦だが、上位人気必至の期待馬だ。午前中に▲から卒業することも十分ありそう。
日曜6R・4歳上500万下のアルムエアフォルクは永島まなみのお手馬で、近3走2着・2着・4着と好走している。相手関係からして、上位争い必至だろう。10R・ロードカナロアカップのシゲルショウグンはこれまで11戦2勝だが、その2勝とも永島まなみが騎乗したもの。手の内に入れているだけに、楽しみだ。
ちなみに、今村聖奈(20)も土曜は中京で2R、6R、7R、8Rの4鞍に騎乗する。そして、そのすべてで永島まなみとの腕比べとなる。7Rで騎乗するヨウシタンレイは最有力馬と見られているだけに、勝って両目を開けたいところだろう。いずれにせよ、どんな対決が見られるのか注目だ。
この中京開催は今週で終わり、中1週おいて第1回福島開催がスタートする。永島まなみは昨年7勝を挙げて開催リーディングを獲得したように、十八番にしているローカル開催だ。今年もここで勝ち星を積み重ねて、その存在をアピールしたいところだろう。
彼女は現在7勝で、リーディングの31位。昨年は年間50勝でリーディング18位となっただけに、決していい成績とはいえない。それだけに、これからギアをアップして競馬に臨んでいくはずだ。幸い、馬主からの信頼が厚いので、騎乗機会には事欠かない。夏前には、間違いなくリーディング20位以内に入っていることだろう。
(競馬ライター・兜志郎)