「あと10センチ…」掛布雅之が断言した阪神・佐藤輝明を完全復活させる打撃フォーム“要改造点”

 阪神・佐藤輝明内野手が3月17日の中日―阪神戦(バンテリン)では、4打数3安打と固め打ち。オープン戦初となる猛打賞を記録していた。

 15日までのオープン戦では10試合で打率1割4分3厘(35打数5安打)、1本塁打、4打点といまひとつ。16日は今季の実戦で初めて欠場しており、試合後、岡田彰布監督から苦言を呈されていたが、発奮する形となった。

「佐藤輝は12月、米シアトルの最先端トレーニング施設『ドライブライン・ベースボール』で動作解析。その結果、紅白戦、練習試合の序盤4試合途中までは6打数6安打2四球で打率10割の好スタートでしたが、次第に成績は低下。“結局、変わってないのか”とガッカリしていた矢先の猛打賞でした」(スポーツ紙記者)

 17日の試合後、佐藤輝は「しっかりバッティングフォームを見直して臨みました」と打撃フォームを見直したことを明かしていたが、打撃フォームといえば、阪神OBの掛布雅之氏があるテレビ番組で提言していた。

「16日放送のMBSテレビ『グッジョブ!』に出演した掛布氏は、15日の試合で佐藤輝が三振した場面を見ながら、捕手は明らかに高めの釣り球で三振を取りに行っている、今年は高めのストレートが課題になりそうだと説明。フォームについては、グリップを少し下げて良い形ではあるが、テークバックで後ろに引けないのでボールとバットの距離が取れない。右足を踏み込んだときにあと10センチ、グリップを後ろに残すことができれば復活すると語っていました」(同)

 佐藤輝が掛布氏のアドバイスを耳にしたのかどうかはわからないが、開幕までどこまで調子を上げられるか、注目したい。

(鈴木十朗)

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