地元・川口市民を失望させた新藤義孝大臣の“移民発言”

 新藤義孝経済再生担当相が「日本の65歳って世界一元気なんです」と主張したのは、2月11日放送の討論番組「日曜討論」(NHK)でのこと。高齢者に“生涯現役”を訴えたのだが、これがたちまち大炎上。「まだ働かせる気か」「年金だけで暮らせないから働いているのに…」などと大ブーイングを浴びたが、今回は新たな“問題発言”で地元・埼玉県第2区の川口市民から失望の声があがっている。

 新藤氏は3月17日に放送された「日曜報道 THE PRIME」(フジテレビ系)に出演。番組では「65歳過ぎて働くことにどう思うか?」というアンケートを実施。結果は「働きたい」が47%、「働きたくない」が41%というものだった。これを踏まえてスタジオでは、新藤氏が「私たちの国はむこう100年間、人が減り続けてしまうので、それでも成長していける経済を作ろう」と述べて、個々人が満足して働ける環境の整備を訴えた。これに元大阪府知事の橋下徹氏が「でも自民党は今のところ移民政策、移民は反対じゃないですか」と前置きして、「外国人労働力に関して移民反対なんだったら堂々と『日本国民のみなさん、できる限り65歳以上も死ぬまである意味働いてくださいね』ってはっきり言わなきゃいけない」と指摘すると新藤氏はこう答えた。

「まず日本政府は“移民”という政策は検討しておりません」

 続けて新藤氏は「でも、『日本で働きたい』、『日本に住みたい』、むしろ逆に日本は選ばれる国にならなきゃいけないと言ってるんですよ。ですから、(外国人材受け入れのため)日本語の習得も法律を新しく作って拡充します」と述べて新制度「育成就労」について説明。そのうえで、「日本で働きたい人に、きちんとした場所を提供する。これを拡充していきます。かなり大きくなっていくと思います」と語った。

 新藤氏の発言に、SNSでは「外国人労働者の制度拡充を移民政策と言うんですよ」「特定技能の受け入れ枠を倍増させて“移民政策”を否定?意味がわからない」「新藤さんが言ってるのは移民政策そのものだよ」などとツッコミの声が寄せられていた。

「新藤氏の選挙区は川口市。前回21年の衆院選挙では12万票を獲得して、野党候補にダブルスコアで勝利しています。しかし、近年、川口市で社会問題となっているのが一部外国人の不法滞在。難民申請をしたものの認められず、在留資格がないまま“仮放免”の形で居住。SNSでは『駅前でタムロしていて怖い』『若い女性に強引なナンパをしている』といった被害報告がアップされ、3月に入ってトルコ国籍の男が中学生への性的暴行で逮捕されています。川口市民の恐怖や怒りは、この問題を放置している新藤氏に向けられ、『次は絶対に投票しない』との声も…。今回、番組で移民の受け入れを拡充するかのような発言をしたことで、市民の間で失望の念は募るばかりです」(政治ジャーナリスト)

 派閥の裏金に岸田総理の不人気、そして移民問題。次回の選挙では、新藤氏は厳しい戦いを強いられそうだ。

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