自民党の居眠り議員はスルーして…「真剣味が足りない」田﨑史郎氏が野党批判

「中途半端に引き延ばす立憲民主党のやり方も中途半端だった」

 3月2日の土曜日までずれこんだ予算案の衆院通過に関して、5日の定例会見で苦言を呈したのは国民民主党の玉木雄一郎代表。同日の参院予算委員会では、れいわ新選組の山本太郎代表も「ちょびっとだけ闘うふり」と皮肉たっぷりに振り返った。批判の矛先が向けられたのは、1日に立憲民主党がとった“遅延戦術”だ。山井和則議員が大量の資料を持ち込んで、2時間54分におよぶ演説を行った。

 この「フィリバスター」を取り上げたのが、4日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)。渦中の山井議員に取材していた元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、「そもそも野党って力ないわけですから。過半数を持ってるから与党なんで」と前置きして、自民党はいつでも強行採決ができると解説。「だけど、できることをやって、形骸化させないようにするっていうふうのことのためにやった」と山井議員の意図を代弁した。

 これに政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は「玉川さんのおっしゃることわかるんです」「ご覧になりました?」と述べてこう続けた。

「明らかに真剣味が足りないんですよね。それによって、何かを訴えようという感じのやつじゃなくて、『とにかく土日は休んだほうがいいじゃないですか』と。『月曜日にしなさいよ』って繰り返し言われているだけなんです」

 その後、立憲民主党への期待を口にしながらも、田﨑氏は「真剣に討論やってほしい。議論してほしいってことなんです」と締めくくったが、SNSでは《真剣に議論してこなかったのは自民党だろ》《誤魔化しまくってきたのが自民じゃないのか》《真剣に裏金を追及しろよ》といった批判が巻き起こっていた。

「田﨑さんが『真剣味が足りない』と野党批判をしている時、画面は1日の山井議員の演説シーンを映していました。そして国会の議席に座る自民党議員の面々がオンエアされたのですが、二階俊博氏は目を閉じて、明らかに居眠りしている様子。不信任決議案を提出された鈴木俊一財務相も、うつむいて聞く耳すら持たない状況。そこからカメラが他の自民党議員を捉えたのですが、ほぼ全員が下を向いていました。一部報道では、机の下でスマホをいじっていた自民党の議員もいたようで、真剣さが足りないのは、むしろ与党ではないか。居眠り議員をスルーした田﨑さんの発言に多くの視聴者が違和感を覚えたのも納得です」(メディア誌ライター)

 賛否分かれた山井議員の「フィリバスター」。自民党の「聞かない力」を如実に示すこととなったようだ。

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