「年収の壁で働きたくても働けない」女子大学生に志らくが放ったトンデモ発言

「志らくは話を聞いてたのか?」「まったく理解できてなくて笑う」「さすがに恵も突っ込んだか」などと驚きのリアクションが寄せられたのは11月4日放送のTBS系情報番組「ひるおび」。国民民主党が掲げる「年収の壁」の引き上げを取り上げたのだが、落語家の立川志らくの発言が物議を醸している。

 番組に出演して苦境を訴えたのは実家暮らしをしている大学4年の女子大生。「103万円ギリギリまで稼いでしまって、アルバイトに9月から入れなくなってしまって、12月になるまで勤務を停止という形で今お休みをしています」と語り、例年よりも早く“103万円の壁”が迫った理由のひとつに時給のアップを挙げた。さらに番組では、年収500万円のサラリーマン家庭を例に、親の扶養に入っていた子の年収が103万円を超えた場合、減税分がなくなることで、親の手取りが9万円も減るという試算を紹介。政治ジャーナリストの田﨑史郎氏も「親御さんの収入の問題と、お子さんの収入、合算で計算しないといけないから、いちいちお互いにチェックし合わないといかんですよね」とコメントしていたのだが、意見を求められた志らくは「さっきの学生さんも気の毒だし、(年収の壁を)上げるべきだとは思うんだけれども」と前置きしてこう語った。

「ただ、親御さんが心配するのはわかるんだけど、学生さんだったら、月に10万稼いでるんだったら、いつ103万超えるか、すごい簡単な計算だから、9月になって慌てることじゃなく、前もって計算しときゃいいんじゃないですか。9月になって『どうすんだ、どうすんだ』。だって10万ずつもらって。当り前じゃないかって。計算すりゃ、そんな難しい計算じゃないから」

 さらに、働き控えについて「大学生くらいだったらば、103万円超えないように年間ちゃんと計画を立てられないんですか」と持論を述べた志らくに、司会の恵俊彰は「いや、そこは突っ込むポイントじゃないかもしれないですね」と指摘。続けて「問題は所得税がかかっちゃうことで働けないってことだから。そっちの壁をなんとかしてあげたいということで、計算はご自身でやっていただいて」とたしなめるも、志らくは「ちゃんと自分で計算して働くようにするしかないでしょう」と食い下がっていた。

「番組に出演した大学生は、給与計算アプリできちんと自身の年収をチェックしているため、9月の段階で103万円の壁が迫っていることを察知。親の税負担が増えないように、働き控えをしているとのことでしたが、志らくさんはそうした事情をいっさい無視して『計算しろ』の一点張り。スタジオ出演したスーパーアキダイの秋葉社長が、パート従業員の切実な事情を訴えて、共感を呼んでいましたが、志らくさんの“暴走コメント”にネット上では《ズレまくってる》《秋葉社長と交代してほしい》などと辛辣な意見が見られました」(メディア誌ライター)

 働きたくても働けない大学生に「ちゃんと自分で計算して」と“トンデモ発言”を放った志らくは、もう一度「年収の壁」について勉強したほうがいいかもしれない。

(石川ともこ)

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