卒業旅行で人気のタイが危うい「大麻ショップ」コンビニ並みの乱立実態

 今はちょうど卒業旅行のシーズン。円安物価高の影響で欧米よりも東南アジアなどの近場を選ぶ学生が多いが、なかでも人気を集めているのがタイ。もともと韓国や米国、台湾に次いで渡航者は多かったが、今年はタイならではの「アレ」が目的の学生も多いという。

「タイでは2022年、合法化された大麻です。数日前、バンコク市内にある世界最大のバックパッカー街のカオサン地区を訪れたのですが、現地でも大麻ショップの数が特に多いエリア。実際、店に入る大学生くらい日本人の若者グループを何度も目撃しました」(バンコク在住ライター)

 現地検索サイトによると、タイ国内にある大麻ショップの数は7215軒(※2月24日現在)。実際にはこの他に無許可で営業する店舗や屋台が乱立している状況で、もはやその数はコンビニに迫る勢いだ。

 今回、実際にタイ滞在中に友人と大麻を吸ったという男子大学生Y君にも話を聞くことができた。泊まったゲストハウスは中庭が喫煙スペースになっており、そこではみんなタバコではなく大麻を吸っていたそうだ。

「自分たち以外にも1人で泊まりに来てた卒業旅行中の大学生がいましたけど、臭いが染みついてるのか大麻臭いんですよ。実際、朝っぱらから『寝起きの一服』とか言ってキメてましたから(笑)」(Y君)

 そう話す彼も旅行中は何度も吸っていたようだが、電子タバコも含めて喫煙経験は皆無。そもそも大麻にそこまで興味はなかったらしいが、「せっかく合法の国に来たから」と好奇心とその場のノリで買ってしまったそうだ。

「学生時代最後の思い出作りってやつです。でも、帰国時はすごく緊張しましたね。服はちゃんと洗濯しましたけど、麻薬犬に吠えられたらどうしようって(苦笑)」(Y君)

 ただし、これに関しては冗談抜きに注意しなければならない。

「微量の付着なら逮捕や起訴が見送られたケースもありますが、厳密に言えば日本ではアウトです。しかも、今年施行の改正大麻取締法では従来よりも厳罰化されています」(前出・ライター)

 もし捕まってしまえば失うモノはあまりに大きい。いくらタイが合法の国とはいえ、やはりここは自重すべきだ。

※写真は多くの大麻ショップがあるカオサン地区

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