中国「春節」観光客が国内不景気の不満を海外で爆発させる「爆竹」「タクシー襲撃」の大迷惑

 2月10日に始まった中国の旧正月、春節が終盤を迎えている。中国では17日まで8連休とあり、今年は90億人の中国人が国内だけでなく海外へ大移動すると見られているが、

「日本では近年、東京や大阪など大都市ではなく、豊かな自然が残る地方に人気が集まっている。中でも白川郷がある岐阜県などは人気が高い。ただ、人が集まれば、なかには駐車場で爆竹を鳴らすなどマナー違反を犯す輩もいて、苦肉の策として駐車場を閉鎖する事態も起こっているようです」(全国紙記者)

 中国の春節と言えば、花火や爆竹を鳴らすのが風物詩で、これは爆発音が邪気を払い福を呼び込むとされていたからだ。だが、近年は国際社会へのパフォーマンスもあり、大気汚染対策として中国政府が花火などの使用を制限してきた。

「しかし昔からの慣習ということもあって国民から猛反発が起こり、政府は一転、今年から一部地域で禁止の緩和を発表したんです。まあ、これは『ゼロコロナ政策』で押さえつけられていた国民感情を考慮していということなのでしょうが、加えて景気低迷による停滞ムード改善、という政府の思惑もあり一部を緩和した。そうなれば当然、他の地域でもなし崩しになることは必至ですからね。結局、今までに溜まった鬱憤もあり、中国国内だけでなく、世界でも中国人による花火や爆竹騒ぎが起こっているというわけなんです」(前出・全国紙記者)

 ロイター通信などによれば、10日夜、米サンフランシスコ市内のチャイナ・タウンを走行中だった自動運転車が、何者かにより車内に爆竹を投げ込まれ、炎上するという事件が発生。警察と消防が出動したものの、車は無残にも全焼し残骸だけが残る状況だったと報じている。

 さらに、花火や爆竹を緩和したことで、国内における大気汚染が急激に悪化。お隣、韓国の報道によれば、春節連休が始まった9日夜、遼寧省大連市におけるPM2.5の濃度は1立法メートル当たり478マイクログラムで、この数値は韓国でPM2.5濃度が「悪い」と判定される75マイクログラムの、なんと約6.4倍を記録。その高濃度粒子状物質が風に乗り、中国から朝鮮半島に流入していると伝えている。

 マナー違反に高濃度粒子状物質の拡散、そしてタクシー襲撃と、なにが春節なんだ! と言いたくなるばかりだが、もう少しの辛抱だ。

(灯倫太郎)

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