ドラマ「総崩れ」のフジテレビ「1月期も目玉なし」で伝家の宝刀を抜く!?

 近年、ドラマ枠を増やしているフジテレビ。それに合わせてバラエティや情報番組が減ることになったが、結果は伴っていないようだ。

 10-12月期放送の連続ドラマは、二宮和也・大沢たかお・中谷美紀のトリプル主演の月9「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」が全話平均視聴率5.3%。主演にムロツヨシ、ヒロインを平手友梨奈が務めた「うちの弁護士は手がかかる」は同6.6%、原作漫画やアニメ版が好評だった向井理主演の「パリピ孔明」は同4.5%、吉岡里帆主演「時をかけるな、恋人たち」は23時台とはいえ同2.2%で、他の作品も含めて惨敗といっても過言ではない状況だ。

「全ドラマの中でも10月スタートで視聴率2桁にのせたのは『相棒』(テレビ朝日系)の最新シリーズのみ。前評判の高かった日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)でも9.6%にとどまっています。全局が苦戦を強いられたとはいえ、フジのドラマはいずれも視聴率ランキングで中位より下の方に並んでいる。メディアの多様化で昔ほど視聴率が取れなくなっているといっても、これは言い訳できない状況です」(テレビ誌ライター)

 フジテレビといえば、90~00年代にかけて大ヒットドラマを連発。シリーズ化や映画化された作品も多かったが、その後は一転して暗黒期に突入。いまや他局の後塵を拝しており、局内では「ドラマ枠を減らしたほうがいい」との声も上がっているという。

「見逃し配信の視聴数が好調とはいえ、やはりリアル視聴率が低迷したままだとなかなかスポンサーもつかない。1月期のドラマが正念場になりそうですが、はっきり言って目玉は見当たりません。月9は永野芽郁と山田裕貴のファンタジー『君が心をくれたから』、続く月10が木梨憲武と奈緒が父娘を演じる『春になったら』、伝統の木曜劇場には小芝風花主演の『大奥』と、設定は面白そうな作品はあるものの地味な印象が否めない。もし1月期スタートのドラマも低迷が続くなら、港浩一社長はバラエティ畑出身なだけに、原点回帰のバラエティ路線に再び大きくシフトすることも十分考えられますね」(同)

 〝月9復活〟よりも〝おニャン子復活〟のほうが手っ取り早いか?

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