ドラマ「Destiny」無理矢理すぎる年齢設定とガバガバな時代考証に冷めた声

 4月9日に放送された石原さとみ主演の連続ドラマ「Destiny」(テレビ朝日系)の第1話の平均視聴率は、世帯7.9%、個人4.4%だった(ビデオリサーチ調べ 関東地区)。

「Destiny」は「Dr.コトー診療所」(フジテレビ系)シリーズなどで知られる吉田紀子氏のオリジナル脚本によるサスペンス・ラブストーリー。石原は横浜地検検事の西村奏役を演じている。

 第1話では、奏が信濃大学法学部時代に野木真樹(亀梨和也)と付き合うことになるきっかけや、同じ学部のカオリ(田中みな実)、和美(宮澤エマ)、祐希(矢本悠馬)らとキャンパスライフを謳歌する姿が描かれた。

 番組冒頭からまるで青春ドラマのように大はしゃぎする5人だったが、亀梨の38歳を筆頭に、石原、田中は37歳、最年少の矢本ですら33歳という年齢に、視聴者からツッコミが殺到。「年齢に無理がありすぎて、久々に同窓会で集まった集団にしか見えない」という指摘が殺到していた。

 テレビ誌ライターが語る。

「物語を進める上で登場人物の学生時代が描かれるのは必須とはいえ、さすがにアラフォーが大学生を演じるのは無理がありすぎました。視聴者も頭では分かってはいるものの、メンバーのハイテンションの様子を見れば見るほど冷めてしまったようです。特に田中の『私たちずっと友達でいようね』などという使い古されたセリフには、ドン引きした視聴者も少なくなかったのではないでしょうか」

 SNSでは2004年に放送された妻夫木聡と柴咲コウ主演のラブストーリー「オレンジデイズ」(TBS系)を思い出した人も多かったようで、「令和版オレンジデイズ」という声も上がっているが、オレンジというよりはむしろ熟した「柿」といってもいいかもしれない。

「加えて学生時代が平成20年(2008年)の設定になっていましたが、なぜか2011年にサービスが開始された『LINE』で連絡を取り合うシーンもあり、こちらもツッコミが相次いでいました」(同)

 無理矢理すぎる年齢設定とガバガバな時代考証に早くも視聴者が離脱しそうな気配の「Destiny」。第2話以降が心配だ。

(ケン高田)

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