女優の高畑充希主演のドラマ「ムチャブリ! わたしが社長になるなんて」(日本テレビ系)の第1話が1月12日に放送され、平均世帯視聴率は8.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ。以下同)だった。ドラマは視聴率2桁が合格点といわれるが、まさかの1桁発進。〝新・視聴率の女王〟と称される高畑だが、先行きが不安だ。
同作は、高畑演じるベンチャー企業の秘書として働く30歳OLが、ある日突然、子会社の社長に任命されるという〝ムチャブリ〟を受け、悪戦苦闘しながら仕事に恋に突き進むストーリー。
2021年12月に30歳になった高畑にとって、30代で初となるドラマ出演。20代とは違った演技を見せようと、当然気合いが入っているはずだ。それが視聴者に伝わったのか、ネット上では「高畑充希の演技が最高」「ショートヘアが似合っていて、可愛かった」などと大絶賛。その一方、「ストーリー展開がつまらない」「途中で寝てしまった」といった残念な感想も少なくなかった。
これまで高畑主演の連続ドラマは軒並み好調。直近では21年の「にじいろカルテ」(テレビ朝日系)、19年の「同期のサクラ」(日本テレビ系)、同じく19年の「メゾン・ド・ポリス」(TBS系)はいずれも全話平均世帯視聴率は2桁を記録。まさに視聴率の新女王にふさわしい数字を叩き出している。視聴率1桁スタートとなった「ムチャブリ!」は大丈夫か。
「連続ドラマは初回がコケると、巻き返しは容易ではありません。ただ、それをやってのけたのが高畑でした。『同期のサクラ』は第1話が8.1%で発進し、第3話まで視聴率1桁台と低迷。しかし、第4話で11.5%と初めて2桁に乗せると、そこから一度も1桁に落とさず、最終話では最高視聴率の13.7%を記録しました。ストーリー展開の妙もありますが、主演した高畑の貢献も小さくありません。視聴率の女王である高畑は、〝逆転の女王〟でもありました。『ムチャブリ!』が『同期のサクラ』の再現になるか、今後の展開と高畑の演技力に注目です」(テレビ誌ライター)
高畑にとって視聴率の回復は〝ムチャブリ〟ではないのかも。
(石田英明)