「ボヘミアン・ラプソディ」4部門受賞のアカデミー賞は落選でも1000万円の賞品

 米国時間の2月24日に開催された「第91回アカデミー賞」にて、映画「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックが主演男優賞を受賞。同映画はほかにも編集賞、録音賞、音響編集賞に輝き、4部門での受賞は今回のアカデミー賞で最多となった。

 そのアカデミー賞で受賞者がもらえるのは、金色に輝くオスカー像だけ。賞金はなく、名誉こそが最大の報酬だ。そしてノミネートされた候補者たちには何も贈られないわけだが、実際にはマレックら受賞者を含めた候補者たちは決して、手ぶらで会場を後にするわけではないという。映画ライターが耳打ちする。

「全24部門のうち、個人を対象とする主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、そして監督賞の候補者25人には『スワッグバッグ』(お土産、記念品の意)が贈られます。これはアカデミー賞のスポンサー企業によるもので、その中身は様々な化粧品やお酒、加湿器やマッサージ機といったこまごました商品から、豪華な海外旅行まで様々。16年には全43品、23万2000ドル相当(約2570万円)ものお土産品が入っていたそうです。今年はずいぶん減ったそうですが、それでも10万ドル(約1100万円)相当になるとのこと」

 なんとノミネートされるだけでも10万ドルをゲットできるという太っ腹ぶり。しかも高額賞品の旅行は、かなり豪勢なものが用意されているという。

「今年、最も高額なのはペアで行くタンザニア12泊旅行で、専用のサファリガイドや熱気球ライドなどがついて約4万ドル(約440万円)だとか。過去にはイスラエルへの10日間旅行(5万5000ドル)や、15日間の日本周遊(5万4000ドル)も用意されており、オスカーの候補者たちがお忍びで来日していた可能性もあります。ほかには本人の名義で任意のアニマルシェルターに1万食を寄附(6300ドル)という、いかにもアメリカらしいものも用意されていました」(前出・映画ライター)

 これらの賞品を用意するスポンサー企業は、最低4000ドルのスポンサー料を映画芸術科学アカデミーに支払うという。それでも元が取れるというあたり、アカデミー賞がいかに大きな影響力を持つのかが分かろうというものだ。

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