ヘンリー王子の妻メーガン妃がプライバシー侵害などで大衆紙「メール・オン・サンデー」を発行する英新聞社グループを訴えていた裁判で、英控訴院は8日、同グループに損害賠償金の支払いを命じる判決を下した。
同紙は2019年、メーガン妃が送った手紙のコピーを父親から入手、同妃の言葉を引用して記事を掲載。これに怒ったメーガン妃は同年、著作権の侵害と個人情報の悪用だとして、発行元である「アソシエーテッド・ニューズペーパーズ」を提訴していた。
「最終的に裁判ではメーガン妃側の主張が支持され、版元に対し損害賠償金の支払いが命じられたのですが、個人情報の悪用に対し、裁判所が命じた賠償額はわずか1ポンド(約160円)。ただ、メーガン妃側によれば、この賠償金は金額そのものではなく、象徴的な意味を持つもので『最も重要なのは、人々を残酷にし、そのウソと痛みによって利益を得ているタブロイド紙を変革するのに十分な勇気になるということです』とコメントしています。さらに、係争中の著作権の侵害に対する損害賠償金については、発売元が得た利益に見合った金額をきちんと受け取るとしていますから、そちらのほうは相当な金額になるはずです」(女性誌ライター)
そんな騒動の最中、今度は3月下旬に米ロサンゼルスで開催される「アカデミー賞」授賞式への夫妻の出席をめぐり、ある騒動が持ち上がっている。前出・ライターが続ける。
「実は、昨年全米で話題になった映画に、故ダイアナ妃の苦悩の生涯を描いた『スペンサー』という作品があるのですが、主演のクリステン・スチュワートが主演女優賞にノミネートされることが確実視されているのです。彼女はゴールデングローブ賞でも主演女優賞を獲得しており、今年のレッドカーペット登場は間違いない。ただヘンリー王子は、母であるダイアナ妃の心の闇を赤裸々に描いた同作の内容に不快感を示しており、授賞式には出席しない方向だとか。ところが一方のメーガン妃は、元女優で派手な場所が大好きなことから出席を希望していて、ヘンリー王子との間で温度差が生じているとも伝えられています。結論はギリギリまでもつれ込むかもしれません」
ヘンリー王子の思いが優先するのか、はたまたメーガン妃の主張通り、ふたりで式に出席することになるのか。3月27日に行われるアカデミー賞授賞式に全米が注目している。
(灯倫太郎)