山川穂高のFA行使に「巨人離脱選手」がことごとく影響を与えていた!

 埼玉西武ライオンズの山川穂高選手が国内フリーエージェント権を行使した。事件を蒸し返す気はないが(嫌疑不十分・不起訴)、一部球団からは「アタックしにくい」との声も聞こえていた。

 本塁打王に3回も輝いた右の大砲だ。中日をはじめ戦力として純粋に「欲しい!」と言う球団も複数あったが、状況が変わってきた。

「巨人の中田翔が『オプトアウト』で自由契約となりました。FAではないので、見返りの人的補償が発生しません」(在京球団スタッフ)

 山川と同じ一塁手で、右の長距離タイプ。中田の23年出場試合数は92に留まった。しかし、「試合出場」にこだわって、巨人との複数年契約を破棄したので大型契約を提示する必要がない。また、「中日が調査中」と報じられた前巨人の中島宏之は、獲得が決定したとのことだ。

「中日・立浪和義監督の中田に関するコメントを聞いていると、こちらも決まったような感じですね」(前出・同)

 つまり、中日が山川にアタックする可能性は極めて低くなったというわけだ。

「ソフトバンクの三笠杉彦GMが山川獲得に乗り出すことを明らかにしています。こちらも右の大砲タイプを探していましたが、山川のFA宣言前に、巨人との交換トレードでウォーカーを獲りました。山川がソフトバンクに移籍したとしても、活躍の場はかつてのようには多くはないと思います」(スポーツ紙記者)

 また、山川の推定年俸は2億7000万円。Aランクなので、人的補償を求めてもさらに同年俸の50%を西武側は得ることができる。山川はそれだけの実績を収めてきた選手ではあるものの、獲得する球団からすればリスクも大きい。

「中田、中島、ウォーカー。みんな元巨人選手ですね。結果論ではありますが、巨人のオフの動きが山川のFAに影響を与えていることになります」(前出・同)

 さて、相思相愛と言われてきたソフトバンク入りがすんなり決まるのか。

(飯山満/スポーツライター)

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