巨人の田中将大投手が2月24日、移籍後初の実戦登板(対ロッテ)となった。先発で予定の1回を無安打無失点に抑え、最速145キロを記録。「ホッとしました。の一言に尽きます」と安堵した様子だった。
阿部慎之助監督は「良いところを見せないと、とか気持ちのある中で(気持ち)を押さえて投げていたと思う」とメンタル面の落ち着きも含めベタ褒めだったが、
「チームとしては、とにかく田中に壊れてしまっては元も子もない。次の登板はヤクルト戦(3月2日)で、2回を投げる予定という。いよいよ東京ドームですから注目度は高い。その2日は日曜日。阿部監督の構想では公式戦でも『サンデーマー君』ということで、『中5日以上、5イニング』を条件に田中のローテーション入りをすでに決めているといいます」(巨人担当記者)
ただ、現時点での巨人については「思えばキャンプで話題になるようなネタは田中ぐらいしかなかった」(前出・巨人担当記者)という。
「田中が投げた2月24日では岡本和真は出場せず、5番候補の新外人・キャベッジが4番に入り2安打は放ちましたが、結果を見れば散発6安打の1得点で敗戦。オープン戦とはいえ今年も打てない打線を予感させる内容でした。盛り上がり的には田中に助けられたようなものです」(同)
その意味でも、マー君は大事に大事に…というのが首脳陣の考えだろう。
(小田龍司)