「一時は心停止していた」プーチンに集中治療情報、急きょ「影武者が国際会談」説も

 御年71ともなれば、どんな病気を抱えていても不思議ではないが、これまでにも白血病だ、パーキンソン病だ、甲状腺がんだと健康不安説が囁かれてきたロシアのプーチン大統領に、ついに「心停止情報」が流れ、クレムリンが大真面目に否定する騒ぎが起きている。

 報道したのは「デイリー・ミラー」や「デイリー・エクスプレス」などの英タブロイド紙で、情報源となったのは、これまでも度々プーチンの健康不安説を伝えてきた、ロシア対外情報局(SVR)の元メンバーを名乗る人物が運営するチャンネル「ゲネラルSVR(SVR将軍)」というテレグラムだ。

「このテレグラムにプーチンが心停止に陥ったとの情報がアップされたのは22日。同日午後9時5分頃、大統領保安要員らがプーチンの寝室でドンッという何かが落ちる音がしたのを聞き、駆けつけたところ、プーチンがベッドの横の床で体を弓形に曲げてけいれんを起こし、白目をむいたまま心停止したというんです。しかし、医療スタッフの懸命な蘇生術により、官邸内の特別集中治療室で意識を取り戻したのだとか。さらには、本物のプーチンが集中治療室にいる間は、影武者が代わってブラジルのダシルバ大統領と電話会談を行い、今後も一時的にプーチンの代理として公の場に登場する予定だと伝えています。ただし、写真や映像もなく具体的な証拠を確認できないため、信憑性については正直なんとも言えないといったところですね」(ロシア事情に詳しいジャーナリスト)

 報道を受け、ペスコフ報道官は「プーチン大統領は健康だ」として、影武者の噂も「ばかげたデマの一部。笑うしかない」と一蹴したというが、

「2020年から情報をアップしているゲネラルSVRは、その情報源をロシアの対外情報局など国家機関としており、これまでに何度もプーチンの健康状態悪化や影武者に関する情報を伝えてきました。プーチンの健康不安説は、ウクライナ国防省の情報機関トップによる『がんやその他の病気に罹患している』との発言をきっかけに、政権に近いオリガルヒが『プーチンはウクライナへの軍事作戦に入る前にがん治療のため背中を手術した』と証言したことで、噂が一気に広がった。その後も、ロシアの独立系メディア『プロエクト』が、プーチンに同行している複数の医師を特定。16年から4年間の間に専門医師らが数十回にわたって、プーチンが滞在するロシア南部ソチの別荘を訪れたと報じ、健康不安説が現実味を帯びてきたというわけです。むろん、クレムリンはこれらの報道をすべて否定していますので、真相は薮の中ですが」(同)

 クレムリンは23日、健康不安説払拭のため、プーチン大統領がいつも通りの姿で執務室で会議している写真を公開したが、彼はこの日、モスクワで開かれたロシア・モスクワ外科医学術会議の開幕式に姿を見せず、挨拶の言葉を送るに留まったことで、またもや憶測が飛び交う事態に。先が見えない戦争の中、いかに「鹿の生き血」を飲んでいるとはいえ、71歳の肉体や精神がどこまで耐えられるのか…全世界が注視している。

(灯倫太郎)

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