為替を見て海外旅行を判断! 直前手配でも安く済む方法とは?

 1ドル150円台に突入しても円安の流れが止まらなかった為替市場。今年4月には160円台の壁を突破したが、終値が1ドル161円69銭だった7月10日以降は円が高騰。8月5日には終値が144円14銭と、1カ月に満たない期間で17円も円高となっている。

 お盆休みを海外で過ごす予定だった方にとっては嬉しい誤算だが、「こんなことなら海外旅行に行けばよかった」と後悔している方も多いはず。実は、お盆や年末などの出国ラッシュの時期を避ければ、直前での手配でも問題ない。しかも、間際の予約なので高くなると思いがちだが、いくつかのポイントを押さえておけば費用を抑えることも可能だ。

 まず行き先だが、直前手配の場合は航空券が安い都市、エアラインのフライトにするのが基本。特に日系航空会社は直前だと運賃が高い傾向にあるので狙い目は外資系。LCC以外でも韓国のアシアナ航空や中国系のエアラインは前日でも安いことが多く、飛行機を乗り継ぐ形ならよく安い航空券を見つけやすい。

 そして、ホテルは航空券と一緒に購入すればセット割が適用される。特に外資系旅行サイトは、航空券単体でも航空会社の公式サイトよりも安い場合が多い。「Googleフライト」や「スカイスキャナー」などの航空券一斉検索サイトは、希望の行先、出発日を入力して調べれば、どのフライトをどの旅行サイトで購入すれば安いかを教えてくれるので便利だ。

 ただし、一緒に買わなくても「アゴダ」や「エクスペディア」、「ブッキングドットコム」などの旅行サイトでは直前でも60-80%オフといった大幅割引を実施しているホテルを見つけやすい。もちろん、割引情報を完璧に反映しているわけではないが、「トリバゴ」や「トラベルコ」といったホテル用の一斉検索サイトを活用するのもいいだろう。

 専門家の間では「130円台の突入もある」や「しばらく円高傾向が続く」なんて声もあるが、素人には予測が難しい。そのため、ギリギリまで為替相場を見極めてから旅行に行くか判断するのもアリかもしれない。

(高島昌俊)

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