LINEで通達!巨人・坂本「三塁コンバート」は7月に内定していた

 巨人・坂本勇人の三塁コンバートの影に、原辰徳監督との「ホットライン」があった。

 9月7日以来、三塁でのスタメン出場が続いているが、コンバートが突然すぎて、ファンもビックリといったところだろう。

「5日に体調を崩し、『特例2023』でいったん出場登録を外されました。7日に戻ってきたら、いきなり三塁コンバートでした」(スポーツ紙記者)

 昨秋から今季オープン戦にかけて、坂本のショートからのコンバート案が囁かれていた。しかし、原辰徳監督は坂本と直接話し合ったことを打ち明けて、彼自身がショートに強いこだわりがあることを伝え、それを応援する意向も語っていた。しかし、その話し合いには「続き」があったのだ。

「右大腿裏側の肉離れで離脱したとき、原監督は坂本に連絡を入れて、『今後はチーム離脱を防ぐことを最優先に考えたい。だからサードの準備もしておいてくれ』とLINEで伝えていました」(関係者)

 坂本は、原監督の「離脱を防ぐことを最優先に」の言葉に打たれたのか、サードの準備に抵抗はなかったそうだ。その後、原監督と坂本は面談し、サード転向をいつ実行するか、あとはタイミングの問題だけとなった。

「肉離れでの離脱中、室内練習場でノックを受けていたので、サード転向はチーム内でも一部の者しか知らなかったようです」(前出・関係者)

 右大腿裏側の肉離れを経て、一軍に返って来たのが7月28日。その後すぐにサードについたのではなく、ショートで1カ月ほどを過ごしている。その1カ月が気持ちの整理をつける時間になったようだ。

「チーム全体の話をすると、原監督の理想は『一塁・秋広、レフト・岡本』です。原監督のなかでは、外野守備力は秋広よりも岡本のほうが上なんだそうです。秋広優人が今オフの強化指定選手となりそう」(同)

 巨人というと、ホームランのイメージが強い。意外と言っては失礼だが、原監督は守備を重視する面も秘めているようだ。巨人の坂本時代はまだまだ続くわけだ。

(飯山満/スポーツライター)

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