無断駐車に200枚の警告文!炎上したすき家に「気持ちはわかる」同情の声が出るワケ

 牛丼チェーン「すき家」の駐車場に無断駐車した車に大量の警告文が貼られている——。3日頃からX(旧Twitter)にこの車の目撃情報や撮影画像が相次いで投稿され、ネット上で物議を醸している。《さすがにやりすぎでは?》といった声も見られるが、その一方ですき家側に同情を示す声も少なくない。

 Xに投稿された画像を見ると、車のボディのみならず、サイドミラーやホイールまで「警告 再三再四にわたる、当店よりの要請にもかかわらず、貴殿は当店駐車場に不当に長時間駐車を繰り返しています」などと書かれた200枚以上はあろうかという警告文が貼り付けられていて、一部の警告文は剥がれて車の周りに落ちている。この画像を見たユーザーからは、《宗教みたいで怖い》《いくらなんでもやり過ぎ》《近所にあったら嫌だ》といった声も上がっている。

 すき家によると、この車は9月2日と3日に2日連続で長時間に渡って無断駐車されていたため、当該店舗の従業員2名が警告文を貼ったという。しかし、近隣住民から「貼り紙が剥がれて飛んできている」という連絡が寄せられたことから、3日の夜には1枚を残して警告文はすべて撤去。その後、同日に車の持ち主が店を訪れたそうで、今後は2度と無断駐車をしないよう約束をして車を移動してもらったという。

「なお、2人の従業員の対応は明らかに行き過ぎたもので、厳重注意と無断駐車への適切な対応を教育したとすき家側は説明していますが、ネット上では擁護する声も数多く寄せられています。というのも、私有地への無断駐車は民事不介入の警察は対応ができず、いくら無断駐車であったとしても他人の車を勝手に移動させたりすれば、器物破損や窃盗の罪に問われてしまう可能性もあるのです。そのため、無断駐車対策として有効とされているのが貼り紙で、もちろんやり過ぎは良くないでしょうが、大量に貼り付けることで店側の怒りの気持ちを伝えたかったのかもしれません」(フリージャーナリスト)

 駐車場を持つお店では、「気持ちはわかる」というところも多いかもしれない。

(小林洋三)

ビジネス