「岸田総理は福島で処理水を飲め」橋本五郎氏の“過激発言”に称賛相次ぐ

 福島の原発処理水の海洋放出をめぐって、日本の水産業が大打撃を受けている。中国当局は「人民の健康と海洋環境に責任がある」との声明を打ち出し、日本から輸入する水産物への全面的な放射性物質検査を開始。事実上の“輸入禁止”とも取れる厳しい措置を取っている。

 7月29日に放送された日本テレビ系「ウェークアップ」では、中国国内の反応を詳しく解説。北京支局の特派員によれば、中国メディアの執拗なバッシング報道の影響もあって、SNSでは「安全ならば日本人が処理水を飲んでみればいい」「日本は世界に対し無差別に核攻撃をしている」などという厳しい声が挙がっているという。しかし、経産省の資料によれば、中国のトリチウム液体放出量は年間102兆ベクレル(21年)で、福島原発は22兆ベクレルを上限に設定していると解説した。

 中谷しのぶアナウンサーが「中国の主張は自国のことを棚に上げて全く説得力がないように感じるんですけれども…」とコメントを求めると、読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏はこう語った。

「今までも科学的な説明しているんですけどね。でもそんなこと聞かないですから。ここは非常手段を取るしかないんですよ。安倍(晋三)さんが回顧録の中で『中国に対して“金”の駒を取られそうになったら、飛車・角を取りに行く』と。そういう手段を取らなければいけない。今回の場合は何が一番の最高の手段か。私が考えているのは、岸田さんが福島に行って、処理水を飲むんですよ。それだけじゃなくて、習近平さんにも『あなたはあなたで、中国の処理水を飲んでください。飲めますか?習近平さん。飲まないでしょ?』という形の非常手段を思い切って取ってほしい。そこまでいっちゃってるんですよ」

 この発言に、MCで弁護士の野村修也氏は困惑した様子で 「今の提案も…ちょっと、ね、けっこう過激なのはそのくらい、相手方が不合理な主張してるってことを…」と収めようとするも、橋本氏は「いや、過激じゃなくて」と否定して、「だって『日本人に飲め』って言ってるでしょ、中国は。過激でもなんでもないんだよ」と主張し、野村氏は苦笑いを浮かべるしかなかった。
 
「韓国では与党の議員が水産市場で海水を飲んで、安全性をアピールしたことが日本でも大きく報じられました。確かに日本のトップである岸田総理が、処理水を飲むパフォーマンスを行えば、世界的に大きなニュースとなるでしょう。橋本さんは自身の発言を“過激じゃない”と否定していましたが、ネット上では“ド正論”と受け取られ、《よくぞ言ってくれた》という称賛の声から《中国の処理水は即死レベルでは?》《岸田は飲まんやろ》などなど多くの意見が寄せられていました」(メディア誌ライター)

 風評被害を一掃するために、岸田総理の毅然とした対応に期待したい。

(福島シゲル)

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