“令和の怪物”大船渡・佐々木に浮上した「進路変更説」

 令和の怪物・佐々木朗希に関する新情報が飛び込んできた。プロ入りを躊躇い始めたというものだ。

 周知のとおり、佐々木は故障回避のため、岩手県大会決勝戦に登板しなかった。その是非が日本中の話題となり、以後、彼の在籍する大船渡高校は「取材拒否」となってしまった。

「野球ファンの間では、国保陽平監督の決断を支持する声のほうが多いようですね。ただし、登板回避を支持する中にも『故障回避のために配慮している部員が佐々木以外にもいるのかどうか。彼を投げさせなかったことがエコ贔屓になっていないか心配』との声もありました」(高校野球の取材ライター)

 佐々木の今後だが、夏の甲子園大会後に開催されるU-18大会に招集される予定。ここで登板すればまた「岩手県大会決勝戦を回避した是非」が再び議論されるかもしれない。

「佐々木はもちろん、国保監督も各方面からそのことを問われ、霹靂しています」(同前)

 佐々木はまだ身体が成長過程にあり、骨密度が成人男性の数値に達していないという。プロスカウトも「即戦力の評価」を改めたが、佐々木サイドはこうも考えるようになったという。

「大学進学して、自分のペースで体を鍛え上げ、改めてプロ入りを目指すのではないか、と。佐々木は国保監督に心酔しているので、監督の母校である筑波大学が志望校ではないか」(同前)

 国保監督は筑波大学を卒業し、国内クラブチーム、米独立リーグを経て今日に至っている。また、筑波大学といえば、ソフトバンクの工藤公康監督が現役時代から同大学に学び、投球フォームや練習法を研究してきたことでも知られる。佐々木がスポーツ科学の最先端を行くとされる同大学に進むことは決して悪いことではないだろう。

 とはいえ163キロの速球がプロでどれだけ通用するのか早く見たい気もする。佐々木のドラフト指名はどうなるのか、令和の怪物の進路変更説が気になる限りだ。

(スポーツライター・飯山満)

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