「金の光は阿弥陀ほど」ということわざがあるように、その光が強ければ強いほど、闇とは表裏一体。財を味方につけ天下を取った者、泣いた者‥‥豪快ゆえ金に翻弄された美女たちの、悲喜こもごもとは。
19年3月、松居一代(65)が自身のYouTubeチャンネルで驚きの報告動画を投稿。ニューヨークに移住し、マンハッタンの超高級物件を購入したというのだ。
「90階建ての超高層ビルの1室をキャッシュで購入、約4億円と言われています」(女性誌記者)
松居といえば〝マツイ棒〟をはじめとする通販事業で財を成し、著書や講演会で荒稼ぎ。リオ五輪の前にはブラジル関連の金融商品でも大儲けしたと言われる。
「とにかく鼻が利く。投資額も桁違いで、現資産が200億を超えており、1日で億単位のお金をパソコンで運用しているという話もあります」(前出・女性誌記者)
とにかく負け知らずとの風評で、まさに財テクのレジェンドなのだ。
だがそうした成功例は稀のようで、辛酸をなめる美女も多い。その筆頭が〝借金ネタ〟でおなじみの夫婦漫才コンビかつみ(60)♥さゆり(53)だろう。
「株の信用取引で失敗したほか、これまで飲食店を中心に19個の副業にも失敗し、21年当時で1億7000万円の借金があった。86歳で完済する見通しが立っているそうです」(スポーツ紙記者)
飲食店は鬼門のようで、94年には大場久美子(63)が1億円の借金を抱えて自己破産。記者会見で「騙された私が悪い」と元凶がいることをにおわせたが、石川さゆり(65)や坂口良子(享年57)の借金額を聞くと、大金のはずの〝1億円〟が雲の彼方へ霞んでしまうのだ。
「石川は99年、前年に経営破綻した『国民銀行』の融資トラブルに巻き込まれ、56億円の負債を背負いました。坂口は当時の夫である不動産会社役員から知らぬ間に連帯保証人にされ、バブル崩壊により40億円の借金を抱えるハメに。どんな仕事もコツコツこなし、10年かけて自力完済したんです」(前出・スポーツ紙記者)
さらに山と谷が激しいのが畠山みどり(84)だ。
「デビュー曲がミリオンヒットを記録し、都内一等地に建つ約115坪の大豪邸を購入すると、バブル景気に後押しされるように株投資にのめり込み、47億円まで儲けたそう。が、バブル崩壊で70億円の負債を抱えることになったといいます」(前出・スポーツ紙記者)
17年に完済するまで休みもなく働き、「60歳でバンジージャンプもやった」と本人がインタビューで答えている。
どん底を見たら、這い上がるのみ。がむしゃらなバイタリティこそ必要なのだ。
*週刊アサヒ芸能5月25日号掲載