現在放送中の木村拓哉主演のドラマ「風間公親−教場0−」(フジテレビ)。18年ぶりの月9復帰、SP版で好評だった同シリーズの連ドラ版とあって放送前から話題になっていたが平均視聴率では苦戦を強いられている。
初回こそ12.1%(※ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)だったが回を追うごとに右肩下がり。第3話以降は1ケタ台に突入し、16日放送の第6話では8.3%。4月期の民放連ドラの平均視聴率ランキングでは3位を死守しているが、ライバルと目された福山雅治・大泉洋W主演のTBS日曜劇場「ラストマン−全盲の捜査官−」は12〜14%台をキープしており、水を開けられている。
テレビ界全体の視聴率が下がっている昨今の基準では十分ヒットと呼べるレベルだが、それでもこのままだとキムタク主演ドラマの平均視聴率で歴代最低を更新しそうな状況だ。
ちなみに木村のドラマの平均視聴率ベスト3は、「HERO」(01年・フジ)34.3%、「ビューティフルライフ」(00年・TBS)32.3%、「ラブジェネレーション」(97年・フジ)30.8%。一方、ワースト3は、「グランメゾン東京」(19年・TBS)12.7%、「安堂ロイド」(13年・TBS系)12.6%、「未来への10カウント」(22年・テレビ朝日)10.9%となっている。
「現時点の『教場0』の平均視聴率は歴代ワーストを1%下回り、残りの放送回で挽回するには12%以上が必要です。しかし、物語後半でそこまで視聴率を回復したドラマはほとんどなく、ワースト更新はほぼ避けられない情勢です」(ドラマ評論家)
なんとも“しんみり”した話だが、俳優・木村拓哉の評価が下がるわけではないという。
「平均6.1%と月9史上最低記録を叩きだした『海月姫』(18年)を下回るとさすがにマズいですが、今のペースなら月9ワースト10にも入らないでしょう。それに福山雅治や織田裕二主演の月9ドラマでさえ8%台の作品はありますし、それに比べれば健闘しているとも言えます」(前出・ドラマ評論家)
むしろ、今まで主演の連ドラで10%以下の作品がなかったことが驚くべき事実かも。