マジか!ドイツ「公営プール」で女性のトップレスが解禁になった

 プールといえば水着着用が常識だが、ドイツの首都・ベルリンではこのたび、いささか異なったルールが制定されたようだ。

 きっかけとなったのは昨年12月、ある女性が市内の公営プールでトップレス姿で泳ごうとした際、職員に止められたことだった。

 これに対して女性は、「男性はトップレスでいいのに女性が認められないのは差別にあたる」とベルリン市の上院司法・多様性・反差別局のオンブズマン事務所に抗議したのだ。結果、この不服申し立てが認められたのである。

「3月9日、ベルリン市が『市内の水泳施設でジェンダーに平等な形での服装規定を適用する』との声明を発表し、現地でも大きなニュースとして報じられました。ただ、ドイツ国内では以前から公営プールでのトップレス解禁を求める動きがありました。だから、日本人の感覚では驚きでもドイツ人からすれば、『やっとか…』という意識のほうが強いですね」(ドイツ在住ライター)

 社会的にもジェンダー平等が当たり前となっている欧米でも、ドイツはそれに対する意識が特に強い地域だ。国内のサウナ施設は一糸まとわぬ混浴が当たり前で、これは本場フィンランドでもほとんど見かけない光景だという。

「もっとも、トップレスでプールに入りたいと考えている女性はドイツでも一部にすぎません。問題視されたのは、女性にだけ上半身も水着着用を義務付けるというルールの存在。ルール改正によって女性にも選択の自由が委ねられたことが大きいのです」(前出・ライター)

 ちなみに、ドイツの公営プールでのトップレス自由化は、昨年のゲッティンゲン市に続くケースだ。今回は首都ということもあり、各国のニュースでも大きく取り上げられている。

「これを機にドイツでは全国的にトップレス解禁に進むと見られており、欧州各国にも飛び火する可能性があると言われています」(前出・ライター)

 ジェンダー平等は今や常識だ。実際にそれで泳ぐかどうかは別として、日本でもトップレス解禁のルール化がないとは言えないのである。

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