今月1日、サッカーW杯の組み合わせ抽選会が開催国のカタールの首都ドーハでおこなわれた。日本はスペイン、ドイツの優勝候補2ヶ国、そして大陸間プレーオフのコスタリカ—ニュージーランドの勝利国と同じ組で、これまでの7大会で最悪と言える“死の組”に入った。
「プレーオフの残り1枠は戦力で上回るコスタリカが有力。日本人サポーターの中には勝てる相手と思っている人も多いですが、同国は14年ブラジルW杯で準々決勝に進出。日本が一度も叶えられていないベスト8の壁を突破した中米の強豪国です。特にRマドリードなどで活躍した守護神のナバス(パリ・サンジェルマン)を中心とした守りは強固で、ここに勝利することが決勝トーナメント進出の最低条件となります」(サッカージャーナリスト)
だが、組み合わせ以上に気がかりなデータもある。実は、日本代表はW杯初出場の98年フランス大会からグループリーグ敗退と突破を交互に繰り返しており、18年の前回ロシア大会はベスト16。つまり、この“決勝トーナメント進出1大会おきの法則”通りなら今回はグループリーグ敗退の番となるわけだ。
「海外メディアは日本が入ったグループEを2強2弱と評し、もちろん日本は後者。順当に行けば法則通りになる可能性は高いでしょう。ただし、戦前予想どおりに行かないのがW杯。毎回のように番狂わせが起きており、4年前にはドイツもグループリーグで最下位に沈んでいます」(同)
優勝候補と呼ばれる国々は決勝トーナメントに照準を合わせるため、グループリーグでFIFAランク上位の強豪国を下すのも決して困難なミッションではないという。
「日本の初戦の相手はドイツですが、同国は前回初戦でメキシコに敗れ、流れに乗ることができなかった。日本代表チームにはドイツ・ブンデスリーガで各クラブの主力としてプレーする選手も多く、スペインよりは戦いやすい相手と言えます」(同)
なんとか“法則”を打ち破って2大会連続の決勝トーナメント進出を期待したいところだが……。