橋幸夫「2代目橋幸夫の募集に1000人から申し込みが」/テリー伊藤対談(4)

テリー また、引退と同じく話題なのが、僕も審査員で参加させてもらう「2代目橋幸夫」の最終選考。これも4月1日に迫ってますね。

 いよいよね(笑)。今のところ1000人ぐらいから応募があるみたいですよ。

テリー 1000人! すごいじゃないですか。そもそも何で2代目を募集することになったんですか。

 考えたのは夢の社長なんですけど、「引退で橋幸夫の歌がなくなっちゃうから、それを継ぐ人が出てきたらおもしろいんじゃないか」っていう発想があったみたいですね。

テリー ということは、2代目は橋さんの歌をカバーするの?

 そうなんでしょうね、きっと。それは社長が決めることだから、僕は詳しくはわからないですけど。

テリー でもさ、「橋幸夫」って金看板じゃないですか。どういう人に継いでほしいとかって、橋さんの希望はないんですか。

 僕がアイデアを出したのはね、僕は股旅、リズムもの、青春歌謡、いろんなジャンルを歌ってきたから、「ジャンルごとに何人もいていいんじゃないか」っていう話はしたんですよ。「最終的に合格するのは3人だ」って言うから、「それは少ないでしょう」って言って。

テリー そうだよね。もっとたくさんいてもいいよね。

 だからリズム歌謡が得意な人が5、6人残ったら、グループにしてリズム歌謡ばっかり歌ってもらうとかね。

テリー 純烈みたいな。

 演歌を歌う人は3人でも1人でもいいと思うけど。「そんな風にやったらおもしろいんじゃないですか」とは言いました。

テリー 女性がいてもいいですよね。

 いいと思いますよ。

テリー デュエットするなら「いつでも夢を」とか「雨の中の二人」とか、あの辺の曲もいいと思うし。最近はあんまり性別がない時代だから、もしかしたら股旅を女性に歌ってもらってもいいかもしれないね。宝塚じゃないけど、女性に股旅の男装をしてもらって。

 おもしろいね。

テリー 歌唱指導は橋さんがやるの?

 社長が「ちゃんとレッスンぐらいしてあげてよ」って言うから「はい、わかりました」とは言ってます。ほんとは面倒だけど(笑)。

テリー アハハハハ。まぁ、いいじゃないですか、それぐらいは。じゃあ大学もあるし、歌を引退しても全然休めないですね。

 まあ、でも本にも書きましたけど、「我が人生、自分で決めたことをやる」っていうのは、とても満足してます。また、そういう生き方を周りの皆さんが認めてくれてるから、これから行く道に何も障害がないんですよ。だから、ますます健康だけには気をつけてね。

テリー でも、やることがあったほうが元気でいられますよね。

 いつも新しい夢に向かって生きていくことが、長生きの秘訣ですよ。

テリー 最後のステージも期待してます。

 もう気持ちは晴れ晴れしてますから、歌をやめるから悲しいとか寂しいとか一切ないです。もう十分やりきった。ほんとに63年って長いでしょう。17歳のガキの頃からやってるんですから。

〈テリーからひと言〉

 2代目橋幸夫の審査楽しみだな。10代から70代ぐらいまで幅広い年齢層から選ぶとおもしろそうだよね。

橋幸夫(はし・ゆきお)1943年、東京都生まれ。1960年、デビュー曲の「潮来笠」が大ヒット。舟木一夫、西郷輝彦らと〝御三家〟としてアイドル的な人気を集める。その後も吉永小百合とのデュエット曲「いつでも夢を」、「霧氷」「子連れ狼」など多くのヒットを飛ばし、映画・テレビにも多数出演。2020年にはテリー伊藤プロデュース、作詞作曲によるデビュー60周年記念シングル「恋せよカトリーヌ」を発売した。5月1日、浅草公会堂にてラストコンサート開催。「80歳、スター卒業、新入学生。」(サンマーク出版)発売中。

*週刊アサヒ芸能4月6日号掲載

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