四十路を迎えてのさらなる上昇気配、という点で見逃せないのは真木よう子、広末涼子あたりか。
もともと、対照的な評価を受ける2銘柄であった。真木よう子(40)は無名時代の出演作で一糸まとわぬシーンに体当たりで挑んでブレイクを手にした苦労人。一方の広末は若くして清純派の代表格として世に出て、度重なるスキャンダルや結婚を機に一時期は人気が落ちたものの、近年、再び存在感を発揮するようになった。まずは今秋に公開を控える真木の主演映画「アンダーカレント」(KADOKAWA)について尾谷氏が語る。
「予告動画は水の中に真木が沈んでいくだけの静かな映像でしたが、水中でも抜群のプロポーションは隠しようがありません。真木が演じるのは銭湯の経営者。当然、入浴シーンには期待したいですし、同作のインタビューで『撮影ではショックのあまり気を失った』とも告白しています。ストーリー上、真木は毎晩誰かに首を絞められる夢を見るそうですが、これは『首絞め交情』の暗喩ではないか? 真木にとって5年ぶりの主演映画ということで、本人も気合いが入っているはずです」
メガホンをとるのは「ちひろさん」(アスミック・エース)で有村架純(30)をピンク嬢に仕立てた今泉力哉監督。有村を超える艶技に期待したい。
一方、広末涼子(42)は4月3日からスタートするNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公の幼少期パートで、未亡人となった母親を演じる。尾谷氏が続ける。
「広末の場合、実生活ではスキャンダル相手がイケイケのモデルだったり、結婚相手がタトゥーだらけのアーティストだったりと、本来は肉食系の女性だと思っています。そんな彼女が未亡人ですよ。朝に似つかわしくないフェロモンが期待できそう。昨年公開の映画『あちらにいる鬼』(ハピネットファントム・スタジオ)でも、夫の不実を黙認して、みずからも不貞に走る女性を演じていますし、かつてのイメージから脱却する仕事を望んでいるのではないでしょうか」
同じく復配気配にあるのが、今年2月公開の映画「仕掛人・藤枝梅安」(イオンエンターテイメント)に出演した菅野美穂(45)だ。映画ライターがコーフン気味に解説する。
「菅野は豊川悦司(61)演じる藤枝梅安に抱かれる娘役です。トヨエツが背後から手を伸ばし、菅野の胸を思い切りモミモミしています。着物姿が乱れてかなり卑猥でしたね」
菅野の近況については、三杉氏が語る。
「夫の堺雅人(49)との円満な私生活の充実感が、演技にも艶っぽさを生んでいる気がします。『藤枝梅安』は2部作で4月に続編が公開されますから、さらに味わい深い情事を期待したいですね」
逆にこの春、話題作に出演するも少々フェロモン株価が下方修正されているのが、ドラマ「罠の戦争」(フジテレビ系)の井川遥(46)。
「彼女の場合は大ヒットした水着写真集や、サントリー角ハイCMのような『艶っぽい癒やし系』としてすばらしい仕事をしてきましたが、現状では艶目線で見られる機会が少なくなってきました。映画でがっつりカラミを演じたり、最大露出の写真集を出すくらいしないと、状況を変えるのは難しいかも」(尾谷氏)
底を打つ前に一発逆転の全肌披露をお願いしたい。
(つづく)