橋幸夫「夢グループ社長が個展をスタンバイしてます」/テリー伊藤対談(2)

テリー 大学生になったのは去年の4月から?

 今年から2年生ですよ。大学からは「最長9年までいても大丈夫です」って言われてるんだけど、「僕は4年で卒業しますよ」って。「こっちの命がないかもわかんないから」って言ってね(笑)。

テリー 大学に入った理由は何だったんですか。

 もともと習っていた書道の先生から「僕が関係してる京都芸術大学に書画コースができたから勉強する気ない?」って連絡があったんですよ。それで詳しく聞いたら、通信教育だから学校に通う必要はないし、入学試験もないと。それで「ほんとですか。おもしろいね」って、入ることにしたんです。

テリー じゃあ、全部家で。

 昨年4月の入学式には夢の社長と一緒に行きましたよ。そしたら生徒がバーッと600人並んでるんです。書画コースだけで。

テリー ええっ、そんなに人気あるの? 書画コースっていうのは「書」と「絵」を学ぶ学科ですよね。

 だから今、日本画も描き始めてるんです。

テリー 日本画って何で描くんですか。

 筆です。刷毛もありますけどね。

テリー それは大学から「こんな絵を描いて」とかって課題が出るの?

 宿題はどんどん来ますよ、通信で。例えば書なら「筆でこういう字を書いてくれ」と。ただ、その前に本を読まないといけないんですよ。書っていうのは古典ですから「いつぐらいからどこで始まった」とか、書の歴史も同時に学んでいくんですよ。

テリー 充実してますね。

 今、全国ツアーもやってますから、全然暇がないですよ。

テリー 例えば加山雄三さんも絵を描いて、個展をやったりしてますよね。

 だから、夢の社長が「全国で個展をやる」って、もうスタンバイしてますよ。

テリー やっぱり!

 私が書いてるところを見たいって言うから見せたら、「こんなに書いてるんだ」「いやぁ、良かった。こんなに作品を書いてるんだったらうれしいな」って言ってましたから。「この大きいのはいくらぐらいかな」って、もう計算してますよ(笑)。

テリー たぶん通販でも売るでしょうね。あの社長、しっかりしてるから。

 だから、販売してくれるってありがたいですよ。

テリー ねぇ。趣味で書いてるだけより、張り合いが全然違いますよね。そういう時はやっぱり着物で行くんですか。

 それは(事務所スタッフでもある)うちの家内が「ああしろ、こうしろ」ってうるさいですから。

テリー 書の時は紋付で、絵の時はちょっとフランスっぽい感じがいいですよね。名前もムッシュ幸夫とか。

 まあ、何か名前を考えるのはおもしろいかもしれないね。

テリー もちろん1曲ぐらい歌いますよね。

 歌わないですよ。

テリー 歌いましょうよ「潮来笠」。いいじゃないですか、1曲ぐらい。

 歌いません。

テリー でも石田社長は、急にイントロかけて、マイク差し出してきますよ。あの人はそういう男だから。

 そう思う? 私はやらないけど(笑)。でも、まあ誕生日とかね、年に1回ぐらいは歌うことがあるかもしれないね。そういうのはご愛嬌だから。

エンタメ