「世界一美しい発射場」と言われる鹿児島県の種子島宇宙センター。2月17日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は次世代大型ロケット「H3」初号機の打ち上げが予定されていたが、カウントダウンが終わっても発射されず、打ち上げ作業は頓挫することとなった。
TBS系情報番組「ひるおび」は発射までの様子を生中継で伝え、スタジオではさまざまな意見が交わされていた。H3ロケットの映像が映し出されると司会の恵俊彰は「歴史的瞬間ですね」「緊張してきました」とコメント。コメンテーターの八代英輝弁護士は、H3ロケットの発射コストが旧型の半分におさえられるとして、「商業衛星のトップタイアー(トップ集団)の中にグッと入れるところ」と期待を覗かせた。
続いてコメントを求められた立川志らくは「成功すると思うんですけど」としながら、宇宙工学に詳しい大同大学名誉学長の澤岡昭氏に「失敗の確率ってどのくらいなんですか?」と直球質問。これに澤岡氏は「今日は成功率100%と、確信しております。信じるしかない」と述べ、すかさず恵が「そういうこと聞かないでくれ」と志らくにツッコミを入れると、スタジオには笑いがこぼれた。
「番組では発射の予定時刻までカウントダウンで生中継。白い噴煙は上がったものの、ロケットはなかなか打ちあがらず…。ワイプでは、トリンドル玲奈さんが抜かれていて、笑顔からだんだん硬直していく表情の変化が印象的でした。澤岡氏は補助ロケットに点火されなかったことに触れて、『延期になったんだと思います』と説明。いずれにしても、スタジオはお通夜のようなムードに包まれました」(テレビ誌ライター)
番組の中で澤岡氏は「あり得ないことが起きているみたいです」と述べて、「コンピューターが止めたんだと思います」と分析。さらに「失敗ではないです」と断言すると、恵は「これは失敗ではなく、延期であると」と強調した。澤岡氏はその後も「失敗ではないですから。私は100%信じてますので」とJAXAに寄り沿う発言を繰り返した。
生中継でのロケット打ち上げ延期という、まさかの事態にSNSでは《共同通信は速報で“失敗”と報じてるよ》《メインエンジンが着火した後の延期なら失敗では?》といった指摘の声とともに、《志らくが余計なこと言うから…》《志らくの不安が的中した。ひるおびの呪い?》といったコメントも見られた。
想定外の延期を乗り越えて、次回こそはロケット打ち上げを成功させてほしい。