落語家の立川志らく(59)が12月31日深夜に年末年始特番として放送された「復活!言いたい放だい 元日SP」(TOKYO MX)に出演。講談師の神田伯山(39)とトークを展開する中で、「M-1グランプリ」の審査員を初めて務めた際の炎上ぶりを振り返った。
2022年でM-1審査員歴も5年目となった志らくは、自身でも「“M-1審査員”のイメージがついちゃった」と語るように、世間からは本業の落語よりもM-1での審査に例年注目が集まっている。
そんな志らくだが、初めて審査員を務めた2018年はまだ“テレビ慣れ”していなかった事もあり、会場を凍りつかせることもしばしばあったと語る。
志らくは「最初出た時はものすごく炎上しましたね。山田邦子さん以上に炎上したんじゃないかな」と就任当時を振り返り、視聴者からは《お前が審査のコメントをすると会場が凍りつく》といった批判を受けたと明かした。
これに伯山が「確かに。『談志が降りてくる』みたいなことM-1で言ってましたよね。あれがスベってましたよね」とひとくさり。すると志らくは、当時のスベリを指摘されてタジタジになりながらも、当時をこう振り返った。
「もうあそこで思いっきりスベってね…。談志のことをみんな知ってると誤解してたんだよ。談志が厳しい採点をした、50点をつけたってエピソードも今のお客は知らない。だから談志のスタイルを真似してね、クスリとも笑わず。仲間の芸を、ましてや後輩の漫才を聞いて、ハハハって笑うのはみっともないと思って、ずーっとこういう形で(腕組みをして険しい顔で)やってたら、『つまんないんだったら審査なんかするな』ってね…。そういう炎上の仕方をしたね」
志らくのスベりエピソードをまだまだイジりたい伯山は、
「志らく師匠が『談志が降りてくる』って言って、シーンってなったときに、ナイツの塙さんがまだ生きてる桂子師匠に『桂子師匠が降りてくる』って笑いを取っていったじゃないですか。ああいうハイエナみたいなところありますね、審査員席って」
と、茶化すと、これに志らくは、
「テレビタレントは凄いなと思った。(当時は)まだテレビのやり方っていうのが全然分かってないのよ。それをここ数年で少しずつ学んだ。だから今年の審査なんかでも『50近くなって子供産んだらエロい』ってネタがあって、松本さんがそれを(自身に被せて)言ったから、ここに被せて私もハイエナみたいに『私もそうですよ』と言った。多いんだよ、ハイエナ芸は」
5年目となった今回のM-1では、自身も会場を沸かすことができたと満足気に語った。
M-1審査員として視聴者からも認められるようになり、昨今ではお笑い界の重鎮のように扱われる志らくだが、本人としては“バカバカしい”テレビ番組に出たいという願望があるようだ。放送内ではフジテレビの人気企画「逃走中」や、TBSの特番企画「鬼タイジ」に出演したいと熱いラブコールを送っていたが、2023年内に実現するのだろうか。
(浜野ふみ)