「菅野くんのピッチング見てて、ある程度は壊さずに5回、6回とクオリティスタートのようなゲームは作れるけど、良い時の菅野くんってゲームを支配するじゃない。そういう“支配する菅野くん”というのはもう見れませんでしたもんね、昨年は。青柳と比べて申し訳ないんだけど、こちらはゲームを支配してますよ」
昨年、2年ぶりに2ケタの10勝を挙げた巨人・菅野智之だが、21、22年と2年連続で最多勝、22年は最優秀防御率も獲得した阪神・青柳晃洋には遠く及ばない…。阪神OBの野球解説者・掛布雅之氏がそう指摘したのは、元日更新されたスポーツ報知のYouTubeチャンネル〈報知プロ野球チャンネル〉だ。
今季、巨人が優勝するためのカギは「阪神の投手陣をいかに打つかじゃないの?」と持論を披露した掛布氏。昨季の青柳を例に出せば、巨人相手に4試合に登板し3勝0敗、防御率1.55と抑え込んでいるからだ。
「青柳の昨シーズンのチーム別成績を見ると、巨人、ヤクルト、DeNAから3勝ずつ挙げているのですが、防御率で見ればヤクルト戦は2.38、DeNAには3.18と、対巨人の防御率がもっとも良かった。加えて、20年まで9年連続で阪神に勝ち越していた巨人ですが、V逸の21、22年は連続して負け越しています。確かに阪神投手陣、とりわけ青柳攻略がV奪回の糸口になりそうです」(スポーツライター)
菅野も17、18年に2年連続で最多勝に輝いており、これはセ・リーグ最多タイ記録。今季、セ・リーグ新記録の3年連続最多勝に挑む青柳を相手に、巨人打線は屈辱を晴らせるか? また菅野は、かつての輝きを取り戻せるか?
(所ひで/ユーチューブライター)