新米教師のリーガルドラマに、謎を秘めたオリジナルサスペンス、逆転の発想の時代劇など、ストーリーの展開に期待できる作品が第6位から第4位を占めた。
第6位は1月9日スタートの「女神(テミス)の教室〜リーガル青春白書〜」(フジテレビ系)。女優の北川景子が月9初主演に挑む。北川の演技は「セリフが棒読み」「表情が硬い」など酷評されることが多かったが、2021年の主演ドラマ「リコカツ」(TBS系)では悪評を一掃。喜怒哀楽をうまく表現できる女優として高く評価された。本作でも裁判官からロースクールに派遣された新米教師を好演するはずだ。うまく当たれば、大ヒットした「家売るオンナ」(日本テレビ系)のように、シリーズ化やスペシャル版の放送も期待できる。
第5位は1月14日にスタートする「大病院占拠」(日本テレビ系)。鬼の面を被った謎の武装集団が大病院を占拠し、主演の嵐・櫻井翔演じる休職中の刑事が人質を救うために立ち向かうストーリー。オリジナルのサスペンス作品で、視聴者の間で「犯人探し」も盛り上がりそうだ。
実は、櫻井は17年の「先に生まれただけの僕」、21年の「ネメシス」と、2作連続で日テレでの主演作が爆死中。さらに、櫻井の妻役の比嘉愛未も22年出演ドラマ「純愛ディソナンス」(フジテレビ系)が超低空飛行だった。両者ともにげんが悪いパートナーに当たってしまったが、ストーリー展開が期待できるだけに、櫻井が「低視聴率男」の汚名を返上できるか注目される。
第4位は「大奥」(NHK)。本作は「将軍は女、大奥には美男3000人」という、男女の立場が逆転した江戸時代を描いた同名漫画のドラマ化だ。これまで3度にわたり映画、ドラマ化されてきたが、3代将軍・家光の時代から幕末の大政奉還に至るまで実写化されるのは初。家光は堀田真由、5代綱吉は仲里依紗、8代吉宗は冨永愛が演じる。脚本は「JIN-仁-」(TBS系)、「ごちそうさん」(NHK)など、数々のヒット作を生み出した森下佳子氏が担当。コミックス累計発行部数(電子版含む)約600万部を誇る同作を、人気女優と脚本家がどう描くか、関心が高まる。
「月9のリーガル系ドラマは、22年の『元彼の遺言状』が数字的に期待外れに終わりました。ストーリー展開と北川の演技力で、リーガルドラマでも成功することを証明してほしいものです。『大病院占拠』の櫻井は視聴率を稼げないだけでなく、演技も一部では酷評されています。数字も演技も前評判を覆す頑張りに期待です。『大奥』は原作ファンも多く、注目の作品ですね。脚本、演者ともに文句のない布陣で大ヒットの可能性は高いでしょう」(芸能記者)
北川と櫻井は演技に注目、「大奥」は完成度の高さに期待だ。
(石田英明)